総合教育ワークショップ(教育問題の実践的検討)
寺田 佳孝 
単位: 2 開講期: 1期 開講年度: 2024
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【授業表題】
 政治・経済・社会・文化・外国語など多様な観点から教育を考える
【授業の形態・方法・内容】
【教職課程受講者への注意:教職課程の科目ではありません】

 本科目は教職課程の科目ではありません。「教職課程は受講しておらず将来教員になるつもりもないが、現在の学校・教育問題に関心がある」という学生向けに開講している科目です。とくに政治・経済・社会・文化・思想・海外など、教育以外のテーマに主な関心を向けている学生の参加を歓迎しています。したがって、「効果的な教育技術を身に着ける」「教職の知識を補足する」「教育実習に向けて準備する」といった目的から受講することは本科目の趣旨に合わないのでご遠慮下さい。


【授業の形態・方法: 毎回参加のグループワーク中心の協同学習です】

 この授業は3段階に分かれ、以下の形態で授業を進めていきます。

 ① 参加者による発表とその後の質疑応答・議論:参加者にはまず、「関心のある教育問題」について個人で発表してもらいます。その後、こちらから指定した3~4のテーマについて、グループで発表してもらいます(テーマの候補は「中学・高校教育と英語」「ワークショップ型の授業」「政治と教育」「教育と社会問題」等。変更の可能性あり)。

 ② ゲスト講師による説明と議論:教育の課題や教育と社会の問題について、実際に教育現場で活躍しているゲスト講師を招き、説明をしてもらいます。その後、全体で議論をしていきます。

 ③ 教育に関する個人発表:①・②の内容を踏まえ、個人で教育問題に関して調べ、発表します。発表後、議論を行います。

 なお、「ワークショップ」なので当然ですが、授業中は主体的な参加が求められます。講義でよく見かけるように授業中にスマートフォンを使用して関係ない活動をしている場合、その場で不可になるので注意すること。


 【授業の内容】

 このワークショップは、教育の課題、教育と社会あるいは政治との関係性などについて、皆で考え、議論していきます。とくに「実践的」視点を重視する目的から、実際に教育現場で働いている教員等をゲスト講師として呼び、かれらの体験をもとに話し合いができるようにしていきます。扱う内容としては、「中学校・高校教育と外国語」「教育と政治、選挙」「ワークショップ型の授業」「労働・社会問題と教育」などを想定しています(状況により変更することがあります)。
 教職課程は受講していないものの、教育について漠然とした関心のある学生、あるいは政治・経済・社会などの観点から「教育というテーマ」を検討してみたい学生などを想定した内容となっています。

 また、授業での履修者の意見、発表については、その都度、フィードバックを行います。


 【受講にあたって期待する態度】

 このワークショップでは複数回、自分の興味関心のある教育テーマを調べ、報告することになります。他の発表者の報告に対してもコメントをすることになります。この活動を半年続けるには、一定の意欲と目的が必要になります。「自分が大学で追究したいテーマを探したい」「社会の問題について皆と話がしたい」等、明確な目的をもって受講してください。この点について初回の授業で確認しますので、自身の目的・興味関心について1000字程度の文章でまとめた用紙を持参してください。
【到達目標】
 この科目は「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身に着けるための科目です。具体的な目標は次の2つです。

1.教育や学校という大テーマについて、政治、経済、社会、文化、海外事情等、自分の関心のある観点から検討し、自らの意見を持つことができる
2.1.のテーマについて、他の人に紹介したり、自分の意見をもとに他人と議論することができる
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP1)社会科学に関する専門知識・能力
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
(全学 DP3)現代社会における諸問題あるいはさまざまな学術研究分野における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力
(全学 DP4)上記の知識・能力に裏付けられた総合的な判断力と行動力
【事前・事後学習】
 
 報告担当者は、課題文献や自らの課題について関連内容をまとめ、プリントを作成する等の準備をしてもらいます。また報告者以外の受講者も課題について調べておく等の事前学習が必要です。
 
 合わせて毎回、4時間程度の事前、事後学習が必要になります。
 
 なお、受講者の報告、意見等についてはその都度、フィードバックをします。
【授業計画】
第1回 オリエンテーション 各自の興味関心あるテーマについて発表
第2回 指定された教育テーマについて、各自発表
第3回 中学・高校教育と外国語① 具体的実践の紹介
第4回 中学・高校教育と外国語② テーマをめぐる実践的議論
第5回 教育とワークショップ① ワークショップの基本と具体例
第6回 教育とワークショップ② 具体例に基づく議論
第7回 教育と政治① 18歳選挙権の話
第8回 教育と政治② 教育と政治の議論
第9回 教育と社会の課題① 教育現場の具体的課題
第10回 教育と社会の課題② 教育と社会問題の議論
第11回 各自の課題探究① 探究テーマの提示と選択
第12回 各自の課題探究② 探究テーマの調査と資料作成
第13回 各自の課題発表① 探究テーマの発表1 
第14回 各自の課題発表② 探究テーマの発表2
第15回 各自の課題発表③ 探究テーマの発表3
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
 各自の報告内容(50%)、質疑応答における発言内容・論理性等(50%)による総合評価(100%)
【教科書】
 開講時、あるいはその都度、授業で提示します。

 
【参考文献】
 開講時、あるいはその都度、授業で指示します。基本的に自分の興味あるテーマに関する著書や記事などが各自の参考文献となります。学校と教育を基本としつつも、受講者の関心によって政治、社会、文化、思想、海外事情など、多様なテーマが登場します。

 それ以外に、たとえば次のような著書があります。

 大澤聡『教養主義のリハビリテーション』筑摩書房、2018年
【特記事項】
 
 大変重要です。「本授業受講の基本原則」「授業初回時の持参課題」の説明があります。以下の点を必ず読み、受講の是非をご検討下さい。(読んでいなかったと後で言われても対応できません)

1.【とくに注意:授業初回時の持参課題】 初回の授業(第1回)で受講者の興味関心・授業で取り組みたいこと等について発表してもらいます。自身の目的・興味関心について1000字程度の文章でまとめた用紙を持参してください。この課題を持ってきていない場合、原則、受講を許可しません。このルールは厳格に対応します。

2.【とくに注意:本授業受講の基本原則】 このワークショップでは複数回、自分の興味関心のある教育テーマを調べ、報告することになります。他の発表者の報告に対してもグループで話し合い、指名されたらコメントすることになります。この活動を半年続けるには、かなりの意欲と目的が必要になります。「教育と社会の問題について皆と話がしたい」「自分が大学で追究したいテーマを探したい」等、明確な目的をもって受講してください。「シラバスを見ていないが何となく来た」「とりあえず単位が欲しい」等の姿勢の場合、受講をお断りすることもあります。

3.毎回授業に参加するのが基本です(無断欠席は厳禁です、即不可になります)。やむを得ない理由で欠席の場合は、本人の直接連絡が必須です。(理由があっても欠席を繰り返せば不可です)

4.授業での報告は、報告者の過重な負担とならないように事前に受講者と相談し、テーマを決めます。その他の事項については、初回、受講者と相談して決める予定です。なお、受講者数や関心に応じて、授業の進め方や扱う内容を変更することもあります。その他、授業内容、授業の進め方、受講の是非等について疑問のある方は、直接教員までお問い合わせください。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 金2 寺田 佳孝