スポーツ文化論(特別講義)
遠藤 愛 
単位: 2 開講期: 1期 開講年度: 2024
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【授業表題】
スポーツを通して様々な地域の文化を学ぶ
【授業の形態・方法・内容】
 この授業は講義形式で行う。
 スポーツは、人間の身体活動を基盤として成り立ち、文化として人々の生活に根差してきた。歴史とともにスポーツのあり方は変容してきたが、今日のグローバル化はスポーツにさらなる変化をもたらしている。14カ国の参加から始まった近代五輪は、200を超える国・地域が参加する世界的スポーツイベントへと発展した。
 現在、野球、サッカー、バスケットボール、テニスといったプロスポーツは市場を世界に広げ、観客は世界各地で開催される競技をリアルタイムで楽しみ、選手は自分に最も良い環境を求めて国を越えてトレーニングを行っている。一方、オリンピックの商業化や地域格差、人材の流出など、グローバル化がもたらした弊害もあるだろう。
この科目では、スポーツを歴史、政治、民族、メディア、産業など、様々な観点から包括的に学び、理解を深めるとともに、これからのスポーツのあり方についても考えを進めていく。
 授業内での発表、課題、テストなどについてはその都度、授業内でフィードバックを行う。
 なお、講義はスライドを用いて行うが、スライドの写真を撮影することは禁止する。
【到達目標】
・スポーツを通して様々な国、地域の文化や歴史、社会的背景に対する理解を深めること
・スポーツ産業、スポーツメディアなどを学びながら現代社会における課題を理解し、自分なりの考えを持つこと
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
【事前・事後学習】
 世界で発信されているニュースに関心を持ち、新聞、インターネット、雑誌などからスポーツ、世界情勢等に関する情報を集めておくこと。また、講義で紹介する関連書籍を参考にすること。
 なお、学則上、この科目は講義科目にあたるので授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度を目安とする。
【授業計画】
第1回 イントロダクション
第2回 play sports の始まりからオリンピックの起源まで
第3回 それぞれの五輪が持つ意味 ベルリン五輪 1-1:アドルフ・ヒトラーの台頭とベルリン五輪まで
第4回 それぞれの五輪が持つ意味 ベルリン五輪1-2: ベルリン五輪はどのように行われたのか
第5回 それぞれの五輪が持つ意味 2 幻の東京五輪と戦後の東京五輪:1940年の東京五輪返上
第6回 それぞれの五輪が持つ意味3-1 メキシコシティー五輪で何があったのか 1960年代のアメリカを知る
第7回 それぞれの五輪が持つ意味3-2 メキシコシティー五輪で何があったのか
第8回 それぞれの五輪が持つ意味3-3 メキシコシティー五輪後から現在におけるBLM
第9回 戦時下におけるスポーツ:2022カタールワールドカップはウクライナの人々にとってどんな意味があったのか
第10回 現代のスポーツを学ぶ 1 エンターテインメントとしてのスポーツ
第11回 現代のスポーツを学ぶ 2 アスリートの本音 世界を目指すとはどういうことか
第12回 現代のスポーツを学ぶ 3 スポーツとSDGs〜スポーツ界におけるハラスメント問題
第13回 現代のスポーツを学ぶ 4 スポーツとSDGs〜スポーツ界におけるジェンダー問題
第14回 これからのスポーツはどうあるべきか

第15回 授業の総括
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
定期試験100%
【教科書】
特に指定なし
【参考文献】
東京オリンピック 文学者のみた世紀の祭典(講談社編)
1964年の東京オリンピック(河出書房新社)
今がわかる時代がわかる世界地図(成美堂出版編集部)
この他については授業内で適宜、指示します。
【特記事項】
・授業参加に際してのルールや評価方法を第1回の講義で説明します。
・状況によって授業内容を変更する可能性があります。
・授業内容はノートに取ってください。スライドの撮影は禁止します。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 火2 遠藤 愛