【授業表題】 |
アメリカ映画にみる人種、エスニシティ、社会規範 |
【授業の形態・方法・内容】 |
アメリカ合衆国は、世界各地から新たに流入する移民を社会に取り込みながら国民統合と社会規範の構築を課題としてきた。その過程において、あるべき「アメリカ人」や「アメリカらしさ」の特性が繰り返し文化を通して定義され、それに適合しないと見なされる人々は同化や排斥の対象とされてきた。20世紀初頭以来、アメリカの映像文化にはあるべき「アメリカ人」、「アメリカらしさ」のイメージを映し出し、それらを自然で自明なものとして大衆に提示するという機能があった。
この授業では、アメリカ映画の中で特にアジア系の人々がどのように描かれ、結果としてアメリカの社会規範を創り続けてきたのかについて、英語で学ぶ。
課題等に対するフィードバックは必要に応じて適宜行う。 |
【到達目標】 |
授業を通して、一般に自明なものとされがちなアメリカの社会規範、人種や民族集団をめぐるステレオタイプを根本から問い直し、それらが歴史を通して創られてきたこと、そしてその構築に映像文化が大きく関与してきたことを英語で学ぶ。
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【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】 |
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力 |
【事前・事後学習】 |
・英文テキストの指定箇所をよく読んでおく。
・文化研究、映画研究、アメリカ史でよく使われる英語の語彙を調べておく。
・授業で視聴した映画を解読し、レポートにまとめて次回授業時に提出する。
これらの作業に各回平均4時間程度を要する。
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【授業計画】 |
第1回 |
アメリカの社会規範と映画
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第2回 |
アジア系移民の歴史とイメージ
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第3回 |
東西の接触 『チート』(1915年)
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第4回 |
1910-1920年代 性的脅威としてのアジア人
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第5回 |
1930年代 怪人と賢人
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第6回 |
怪人とドラゴン・レディ 『龍の娘』(1931年)
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第7回 |
1940年代 第二次世界大戦とアジア系の表象
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第8回 |
太平洋戦争と日本人 『ブラッド・オン・ザ・サン』(1944年)
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第9回 |
1945・50年代 東西の接触・再び
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第10回 |
ゲイシャ・ガール 『東京暗黒街 竹の家』(1954年)
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第11回 |
1960-80年代 10年に1人のヒーロー
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第12回 |
1960-80年代 ベトナム戦争の中のアジア系キャラクター
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第13回 |
1980年代 日米貿易摩擦 「ガン・ホー」
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第14回 |
2000-2010年代 アジア系キャラクターの方向性
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第15回 |
全体の総括
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第16回 |
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第17回 |
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第18回 |
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第19回 |
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第20回 |
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第21回 |
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第22回 |
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第23回 |
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第24回 |
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第25回 |
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第26回 |
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第27回 |
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第28回 |
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第29回 |
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第30回 |
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【評価方法】 |
授業への参加(60%)、ミニレポート(4本提出、各10%)を総合的に評定する。 |
【教科書】 |
授業内で紹介する。 |
【参考文献】 |
授業内で紹介する。 |
【特記事項】 |
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【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
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