総合教育ワークショップ(スポーツとメディア)
遠藤 愛 
単位: 2 開講期: 2期 開講年度: 2024
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【授業表題】
スポーツとメディア
【授業の形態・方法・内容】
 スポーツ競技の活性化やプロスポーツ、オリンピックの成立と繁栄のためにメディアの果たす役割はとても重要です。
特にここ数年は感染症の拡大によって、スポーツ観戦がメディアに限定されたこともあり、スポーツに携わる人間にとって”スポーツをどのように見せるのか、伝えるのか”はより重要なテーマとなりました。
 また、1990年代までは選手、球団とファン、視聴者とのやりとりは一部のメディアによる発信に限られていましたが、今日ではSNSを活用して選手や球団が伝えたいことを自由に発信できるようになり、スポーツにおけるメディアの必要性やその役割を改めて考える時期にあるともいえます。
 この科目の担当者は、1990年代にプロプレーヤーとしてメディアと接し、現役引退後は解説者としてスポーツを伝える仕事にも携わってきました。そこでこの科目では、伝える側と伝えられる側という双方の視点からスポーツとメディアの関わりを分析し、SNS時代におけるスポーツとメディアの今後について考えていきます。
授業では、
・スポーツ報道は必要なのか。
・なぜ、プロ選手はメディアへの対応を義務付けられているのか。
・実際に取材される側の選手は、メディアに対してどのように対応しているのか。
・選手としては記者に何を求めていたのか。
・解説者として、自分の専門種目をどのように捉え、どの点に留意して解説するのか。
・スポーツを「しゃべる」とはどういうことなのか。
といった視点からスポーツとメディアについて考えます。そして、履修者自身が取材される側/する側を実際に体験するワークショップ形式で授業を進めます。この科目ではお互いに取材対象となり、取材した結果を発表するなど、履修者同士のコミュニケーションが重要になります。そのため、この授業の履修者には”好奇心””意欲””他者への敬意”を持って授業に参加することを強く求めます。

【到達目標】
 この科目では最終的に、SNSを含む多様なメディアとどのように向き合うべきなのか、情報を発信する側の責任や情報を的確に読み取り、活用するスキルを身につけること、他者を尊重し理解することに努める姿勢などを学ぶことを目的とします。
 授業内でいくつかの課題に取り組み、その都度、フィードバックを行います。
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
(全学 DP3)現代社会における諸問題あるいはさまざまな学術研究分野における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力
【事前・事後学習】
学則上、この科目は演習科目にあたるため、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間はおよそ4時間とされています。
具体的には、授業内でテーマや次の授業に際しての課題などを提示しますので、それらに取り組んでください。
【授業計画】
第1回 1. ガイダンス
授業の進め方、評価方法などの詳細を説明します。
第2回 スポーツにおけるメディアの役割とは
第3回 プロ選手としての責任
第4回 スポーツを伝える側の責任
第5回 アスリートが受け取るさまざまなメッセージ:アスリートへの応援、野次、誹謗中傷
第6回 解説者としてスポーツをどのように捉え、伝えるのか 1  解説に臨む準備
第7回 解説者としてスポーツをどのように伝えるのか 2  解説者は何を喋り、何を喋らないのか
第8回 「伝える視点」でスポーツを見る 1:見る側は何を知りたいのか、見せる側は何を伝えたいのかという視点を持つ
第9回 「伝える視点」でスポーツを見る 2:見る側は何を知りたいのか、見せる側は何を伝えたいのかという視点を持つ
第10回 スポーツを伝える 1 :わかりやすい伝え方の工夫とその反応 
第11回 スポーツを伝える 2 わかりやすい伝え方の工夫とその反応
第12回 インタビューをする/される 1 インタビューに向けての準備と実践
第13回 インタビューをする/される 2 インタビューに向けての準備と実践
第14回 SNS時代におけるスポーツ報道のあり方を考えてみる
第15回 総括
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
授業に取り組む姿勢と提出された課題を総合的に評価します(100%)。
*4回以上の欠席は単位取得できません。
【教科書】
なし
【参考文献】
適宜指示します
【特記事項】
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
2期 火2 遠藤 愛