| ||||||
 教養入門(水1) | ||||||
  | ||||||
|
||||||
|
【授業表題】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
批判的に考える | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【授業の形態・方法・内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・形態・方法 この教養入門は、3名の講師が交代で担当する、講義形式で行う授業である。 第1回は、3クラス合同でオリエンテーションを行う。 第2回以降は、3つのクラスに分かれ、3名の教員が4回ずつ講義を行う。 その間に、ゲスト講師の講演を3クラス合同で聞く。 最終回(第15回)では、全体のまとめとして、3クラス合同で教場レポートを課す。 ・内容 「教養」は大学での学習の基礎であるだけでなく、自律的で自由な人格を形成するための土台でもある。この講義では、いま求められている「教養」の意味について、各教員の問題関心や専門領域を切り口として論じる。受講者は、講義の内容を通じて、今後、大学や社会との接点で自分なりに考えるきっかけ作りと訓練にあててほしい。 担当教員とそれぞれの講義テーマは、以下を予定している。 *( )内は当該教員が本学で担当する主な授業名、もしくは主な専門領域を表す。 1. 野田 淳子(心理学): 早期からの「バイリンガル教育」や「英才教育」など、世の中には耳触りの良いフレーズが溢れています。しかし、その実現が子どもの心や家族関係の育ちにどう関わるのかといった問題は見逃されがちです。本講義では、そうした社会的な教育トピックスの背景にある人の心や行動、その変化のしくみを客観的に検討する心理学の研究方法を学び、心が育つ環境はどうあるべきかという問題にアプローチします。誰もが有する「主観的常識」から一歩引いた視点から「常識とは何か」を問うことによって、新たな視点との対話の可能性を探っていきたいと思います。 2.李 杏理(人権論): 社会には国籍、民族、言語、宗教、出自、性、年齢、障害、地域などによって異なる人びとや文化が存在する。人間は、差異から生じる違和感や反発などを抱え込みながら、それでもなお共存していかなければならない。差異や単なる区別とされるものが、しばしば「差別」へと横滑りする背景には、「差別をするために差異を作り出してきた」歴史とメカニズムがある。ここでは移民を糸口に、これらの問題を把握し、誰かを集団から排除したり差別したりすることがどのように社会を衰退させてきたか、反対に、異質な他者によってどのように社会が活性化されたり多様な気づきや協働関係がもたらされたりしてきたかを考える。 3.高津 秀之(ヨーロッパ史): ヨーロッパ中世から近代に至る戦争と軍隊の歴史を概観します。人類の歴史の始まり以来、私たちは戦争を繰り返してきました。しかし、戦争は常に同じというわけではなく、時代とともに変化しています。十字軍の騎士から、三十年戦争の傭兵を経て、ナポレオンの軍隊に至るまで、戦争の作法やルール、軍隊の組織のあり方には違いがあります。人はなぜ武器を取るのか。権力者はいつ戦争を決断するのか。戦争は社会に何をもたらすのか。戦争のただなかにある今、私たちに改めて突きつけられているこれらの問題を、歴史学の観点から批判的に考察してみたいと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【到達目標】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.大学における専門課程の学習の土台を成す「教養」の基本的な考え方、活かし方とその重要性を理解する。 2.「教養」が現在の重要な社会的課題と密接に結びついていることを理解し、学問と社会のかかわりについて認識する機会とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【事前・事後学習】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各担当教員が講義中に配布した資料については、次回までにその資料全体を各自でもう一度通読し、講義内容を自分なりに整理しておくことを最低限の復習課題とする。また次回講義用に配布した資料についても次回講義までに通読をして授業に臨むこと。 なお、「大学設置基準」上、この科目は「講義」科目にあたるので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【授業計画】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.平常点:3人の担当教員がそれぞれの担当授業においてリアクションペーパー、小テスト、レポート等を課し、その成績を25点満点で評価する。(25点×3) 2.ゲスト講師の授業のレポート等および、最終回に教場で行うまとめレポート(計25点) 1と2を合算して、100点満点で評価する。 *評価方法の詳細は、第1回目のオリエンテーションで周知する。また、提出された課題には、必要に応じて、適宜フィードバックを行う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【教科書】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講義全体を通じた特定の教科書は指定しない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【参考文献】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講義内で適宜紹介する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【特記事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業中の私語、遅刻、途中退席など、講義の進行を妨害し、他の履修生の学習を妨げる行為については厳格に対処する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
---|---|---|---|
1期 | 水1 | 野田 淳子 | |
1期 | 水1 | 高津 秀之 | |
1期 | 水1 | 李 杏理 |