【授業表題】 |
『伊勢物語』で恋を語ろう |
【授業の形態・方法・内容】 |
『伊勢物語』は平安時代の代表的古典文学作品です。高校の古文の授業で、「東下り」の段や「芥川」の段を読んだという人も多いでしょう。しかし、遠い昔の話で、なんだか今ひとつピンとこなかった、という人も少なくないと思います。私もそう思った一人です。それは諸般の事情により、古文の教科書というものは、さして面白くもないところを取り上げて、古典文法で品詞分解して、名作をバラバラに解体するものだからです。
『伊勢物語』は、実はもっと身近な作品です。学生の皆さんが共感できる、たくさんの恋の話が詰まった恋愛短編小説集です。牛車で恋人のところに出かけた平安貴族も、バイクをぶっとばして彼女に会いに行く令和の若者も、恋する気持ちは同じなのだということを、じっくり味わえる作品です。
この授業では、受講者それぞれが、好きな段を選び、その内容について、調査し解説します。特別な古典の知識は必要ありませんが、ことばにこだわって、丹念に根気よく調べる姿勢が必要です。一方、聴衆となる受講生には、恋愛論を熱く語って議論する姿勢が求められます。そして、双方に必要なのは、旺盛な好奇心です。平安朝の恋人たちは、どんなところで愛を語らい、何を食べ、飲み、何を見て楽しんだのか。どんな小さなことでも、興味をもって追究する、旺盛な好奇心を求めます。
「恋バナ」に花を咲かせつつ、文学のみならず、歴史・思想・民俗にも興味を広げていく授業です。なお、本講座はゼミ形式の対面授業を基本とします。 |
【到達目標】 |
辞書や事典を参考にしながら、古典の世界をより深く味わう力を養い、人生を楽しむ糧として古典文学に親しむ方法を修得します。 |
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】 |
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力 |
【事前・事後学習】 |
まず、『伊勢物語』全編(現代語訳付きで可)を自分で読み、担当したい段を各自、決めておきます。発表当番回までに、解説のためのレジュメを各自作成します。(事前学習、事後学習は全日程トータルで60時間程度) |
【授業計画】 |
第1回 |
ガイダンス1/評価方法・発表順決定
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第2回 |
ガイダンス2/『伊勢物語』概説
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第3回 |
ガイダンス3/在原業平概説
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第4回 |
ガイダンス/4研究発表の方法
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第5回 |
研究発表1(発表担当者Aさん・Bさん)
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第6回 |
研究発表2(発表担当者Cさん・Dさん)
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第7回 |
研究発表3(発表担当者Eさん・Fさん)
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第8回 |
研究発表4(発表担当者Gさん・Hさん)
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第9回 |
研究発表5(発表担当者Iさん・Jさん)
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第10回 |
研究発表6(発表担当者Kさん・Lさん)
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第11回 |
研究発表7(発表担当者Mさん・Nさん)
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第12回 |
研究発表8(発表担当者Oさん・Pさん)
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第13回 |
研究発表・予備日
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第14回 |
レポート作成の方法
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第15回 |
総まとめ
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第16回 |
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第17回 |
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第18回 |
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第19回 |
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第20回 |
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第21回 |
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第22回 |
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第23回 |
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第24回 |
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第25回 |
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第26回 |
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第27回 |
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第28回 |
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第29回 |
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第30回 |
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【評価方法】 |
研究発表50%(レジュメや発表内容)・授業参加状況50%(議論での発言・態度を含む)。発表時での口頭指導および、提出したレジュメへの指導でフィードバックを行う。 |
【教科書】 |
『伊勢物語』ビギナーズクラッシクス日本の古典・角川ソフィア文庫 ※冊子版が入手できない場合は電子版でも可 |
【参考文献】 |
授業内で随時指示します。 |
【特記事項】 |
この授業では発言しないと出席として認められません。なお、日本語を母語としない学生の履修に関しては、日本語の古語や古典文法を十分に習得していることを条件とし、古文理解力のチェックを行います。
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【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
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