教養ゼミ(学びの原点への読書)
大滝 修 
単位: 2 開講期: 2期 開講年度: 2024
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【授業表題】
「教育の原点への読書」
【授業の形態・方法・内容】
 この授業は演習形式で行います。
 ポストコロナ禍のICT・オンライン授業の拡大、いじめや不登校の深刻化など、日本の学校「教育」制度の根幹が揺らいでいる。教育の原点といわれる古典「エミール」(ルソー)を丹念に読み、教育の意味と未来のあり方を考察します。市民革命後の市民社会と民主政治の根本原理を構想したルソー。民主社会の担い手としての市民を育てる「エミール」講読によって、現代にいたるルソーの教育思想の影響の大きさを確かめます。現代の社会・教育・自己あり方について、ルソーの視点から批判的に考察し、対話によって深めます。
対面授業を実施します。
フィードバックは適宜授業中に行います。
【到達目標】
この授業科目は、テキストの内容を追体験するように読み、表現する能力を身に付けます。具体的には、社会的課題に取り組む知識と技法について、次の能力の習得を目指します。
 1.主体的にテキストを読み、疑問点を質問できる。
 2.他の参加者の発言を傾聴し、共感する点及び相違点を的確に発言できる。
 3.古典の学びから、現代社会や自己のあり方を考察する主体的学習の姿勢を身につける。
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
【事前・事後学習】
 授業の事前学習として、テキストの下読み、関連図書の読書及び疑問点を挙げられるようにします(2時間程度)。事後学習として、小論文や振返り文を作成します。参加者が選んだ書籍を語るビブリ「ビブリオトーク」を相互評価します。下読みと書籍の紹介文を作成します(2時間程度)。
【授業計画】
第1回 オリエンテーション 授業の目的と授業の進め方
第2回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(1)現代に蘇る「エミール」とその影響
第3回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(2)誕生とその時代背景
第4回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(3)
第5回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(4)
第6回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(5)
第7回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(6)「読む」をめぐる対話
第8回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(7)
第9回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(8)
第10回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(9)
第11回 ・ビブリオ・トーク
  テキスト講読(10)
第12回 ・ビブリオ・トーク
 テキスト講読(11)
第13回 ・ビブリオ・トーク
 テキスト講読(12)「原点」をめぐる対話
第14回  最終小論文「エミールと私」
第15回  授業のまとめ「体験としての『読む』行為」
    講座振り返り(対話)
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
授業中の課題への取り組み(➀毎回のワークシート(60点)、➁読書(予習)プリント提出(20点)、➂ビブリオトーク(作品紹介・相互評価)(20点)の内容を合わせて評価します。
発言・質問を通じた授業への貢献を加味します。
【教科書】
授業で提示するテキスト(文庫版1冊程度)
【参考文献】
テキストと同時代の思想家、影響を受けた思想家・教育者の著作を授業で紹介します。
【特記事項】
以下の点を考慮して、履修するか検討して下さい。
1.授業は毎回、予め指定された「エミール」のページを読み、ワークシートに書いた疑問・共感を  授業内で発表します。講義型授業と試験重視の評価を希望する人、授業での対話(自己を語るナラティブ・ワーク)やワークショップは苦手という方には不向きかもしれません(苦手意識を克服したい方は歓迎します)。
2.評価は、毎回提出するワークシート(4点)、予習カード(3点)、ビブリオシート(2点)で行います。1回の欠席・遅刻も課題点不足に結び付きます。やむを得ない理由で欠席する場合、事前に連絡してください。欠席4回以上は評価も不能となります。

【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
2期 火1 大滝 修