教養ゼミ(哲学)
麻生 博之 
単位: 2 開講期: 2期 開講年度: 2024
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【授業表題】
「哲学」入門ゼミ ―― 哲学・倫理学へのイントロダクション
【授業の形態・方法・内容】
(1) 基本的な形態
・初歩的な「演習(ゼミ)」形式の対面授業

(2) 内容・方法
 「哲学」とはいわば,日ごろ当たり前に思っていることがら,それゆえ,しばしば気づかぬうちに自分のものの見方や考え方の前提となっている様々なことがらについて,あらためて問いなおし,じっくり考えてみようとする営みのことだといえる。
 この教養ゼミは,そうした「哲学」に多少なりとも関心のある人を対象とし,実際にいくつかのテーマについて ――「入門」的なしかたで ――「哲学的」に考えてみることを目標とする。
 具体的には,まず哲学(また倫理学)におけるいくつかの代表的なテーマ・問題をとりあげ,受講者どうしのディスカッション等もふまえながら考えてみる。そしてそのうえで,受講者それぞれが,さらに掘り下げて考える課題を設定し,(関連するテキストにあたること等によって)自分なりに調べたり考えたりした思考の成果を,レポート等の報告資料にまとめて発表する,というプロセスをとりたい。(報告・提出された課題については,授業のなかで、もしくは個別にコメント等を返す。)
【到達目標】
・自分の考え方やものごとの見方を問いなおし、現実に対する新たな視点を獲得すること。
・テキストの読解やディスカッション、レポートや報告資料の作成・発表等を通じて、批判的・論理的に思考する力、説得力のある議論を構成する力を身につけること。
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
(全学 DP3)現代社会における諸問題あるいはさまざまな学術研究分野における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力
(全学 DP4)上記の知識・能力に裏付けられた総合的な判断力と行動力
【事前・事後学習】
・授業で扱うテキストや関連する資料を丁寧に読み、疑問点や自分の考えを整理しておくこと。
・報告やレポートの発表がある場合は、レジュメやレポートを作成すること。
(・なお、「学則」上、この科目は「演習」科目にあたるので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度ということになる。ただし、人によって異なることはいうまでもない。)
【授業計画】
第1回 ガイダンス
第2回 結果がよければ何をしても「よい」のだろうか?
第3回 「ヒト・クローニング」は認められるべきだろうか?
第4回 「動物」に対する人間の態度は(どれほど)正当なものだろうか?
第5回 人間にはほんとうに「自由」があるのだろうか?
第6回 この世界が「本当にある」となぜいえるのだろうか?
第7回 中間考察(さしあたり考えたことの報告)
第8回 「反出生主義」は正しいだろうか?
第9回 生きてゆくうえで「死」はどのように受けとめられるべきだろうか?
第10回 ある人が「同じ」人であるとなぜいえるのだろうか?
第11回 「心」とは何だろうか?
第12回 成果発表1
第13回 成果発表2
第14回 成果発表3
第15回 成果発表4,まとめ
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
授業内の課題(レスポンスシート等)〔40%程度〕,レポートや報告資料の作成・発表(「成果発表」)〔50%程度〕,授業への参加度〔10%程度〕等を総合して評価を行なう。
【教科書】
必要がある場合は、授業開始時に指示する。
【参考文献】
授業中にそのつど紹介する。
【特記事項】
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
2期 火4 麻生 博之