総合教育ワークショップ(物語論)
大岡 玲 
単位: 2 開講期: 1期・2期 開講年度: 2023
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【授業表題】
「物語」を分析する
【授業の形態・方法・内容】
「物語」の歴史は、人類の歴史とともに古い。神話や昔話から、近代以降の小説や芝居、映画、漫画に至るまで、多くの表現ジャンルの中心に「物語」は座を占めてきた。
それら膨大な物語群を、「ストーリー」の元となる「プロット」や「モチーフ」、すなわち「骨組み」に着目して眺めると、多くの類似した「骨組み」が認められる。このように「物語」を類型として捉えるやり方は、「物語論」と呼ばれる学問分野の一部をなしている。
本ワークショップでは、この「物語」の類型を映画を素材にして実習する。具体的には、「物語」の類型化を行いやすい作品を素材にして、授業を進める。素材は、DVDを利用する形で受講生に鑑賞してもらう。鑑賞後に、受講生は教員が設定したmanaba上のレポート欄に「分析」を記入する(この「分析」は、全受講生が相互に閲覧でき、コメントも述べられる設定にする)。その記入やコメントなどを基盤にして、その次の週に受講生間で議論を行ったり、教員が補足的事項の説明等を行う。

原則対面での授業を予定しているが、状況により授業が遠隔授業に変更になる場合には、C型の授業を行う。

受講生へのフィードバックは、ワークショップ内での質疑応答、および「分析」へのコメントや最終レポートに対する評によって行う。
【到達目標】
「物語構造」を分類・整理し、そこで語られている内容についてこまかく分析する能力を身につけることを目標とする。
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力
(全学 DP4)上記の知識・能力に裏付けられた総合的な判断力と行動力
【事前・事後学習】
事前:素材となる映画に関連する概念や事項等を、鑑賞前に教員が指摘しておくので、それについてひと通り調べておく。また、類型の例を蓄積するために、なるべく多くの「物語」を読んだり見たりすること。
事後:素材を鑑賞したあと、その「分析」を作成しmanaba上に上げ、次回の授業における議論に備える。「分析」は受講生全員が相互閲覧できる形にする。
似通った「物語」についても、知りうる限りの例をメモしておくこと。
事前・事後学習共に、授業時間と同程度の学習時間を必要とする。
全体として、毎回授業の倍程度の授業外学習時間が必要である。
【授業計画】
第1回 評価方法等のガイダンス及び「物語論」の概要説明を行う。コースコンテンツに、随時参照可能な資料(ごく簡単なもの)を添付しておくので学修の参考にすること。
第2回 素材映画の鑑賞。第3回授業までに「分析」をレポート欄に述べておく。
第3回 第2回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第4回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第5回 第4回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第6回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第7回 第6回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第8回 第7回までに鑑賞分析した素材群に対して、補足的な背景説明や解説を教員が行う。
第9回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第10回 第9回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第11回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第12回 第11回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第13回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第14回 第9回授業以降に扱った素材について、「物語」の形態論を踏まえたまとめの議論を行う。

第15回 総評とレポートの指示などを行う。

第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
素材の「分析」や授業での議論を主に評価する(80%)。付随的に最後に提出してもらうレポートを加点対象にする(20%)。
言うまでもないことだが、レポートを書く際、コピー&ペーストは厳禁である。それを行った場合は、不合格とする。
【教科書】
授業の第一回目で、「物語論」に関する資料をmanabaにアップする。
【参考文献】
必要があれば、授業内で指示する。
【特記事項】
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 月3 大岡 玲
2期 月3 大岡 玲