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 教養入門(水2) | ||||||
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【授業表題】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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批判的に考える | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【授業の形態・方法・内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・形態・方法 この教養入門は、3名の講師が交代で担当する、講義形式で行う授業である。 対面授業で実施する予定であるが、遠隔授業となった場合は、manabaを利用したA型(配信された講義資料などに基づいて学習するもの)で実施する。なお、遠隔授業実施時に配信される講義資料は、文書だけでなく、授業内容を収録した動画や音声メッセージなどが含まれる場合もある。 ・内容 「教養」は大学での学習の基礎であるだけでなく、自律的で自由な人格を形成するための土台でもある。この講義では、いま求められている「教養」の意味について、各教員の問題関心や専門領域を切り口として論じる。受講者は、講義の内容を通じて、今後、大学や社会との接点で自分なりに考えるきっかけ作りと訓練にあててほしい。 担当教員と講義テーマは、以下を予定している。 *( )内は当該教員が本学で担当する主な授業名、もしくは主な専門領域を表す。 1.遠藤 愛(スポーツ運動学): 私たち人間は、生まれてから成長する過程において、歩く、走る、泳ぐ、投げるなど様々な運動を習得します。寝返りを打つことも、座ることもできなかった状態で生まれた我々は、その後、多様な運動形態を学習し、複雑な運動や他者と競うスポーツもできるようになっていきます。私たちの身体の仕組みや運動学習の過程を学ぶと、人間の身体はとてもよく“できている”ことに驚かされます。そこで、まず、ヒトの運動学習や運動が私たちの身体にどのような影響を及ぼすのか、身体づくりと回復のためにはどのように栄養を補給すべきかを学んだ後、自分の身体を客観的に捉えるために、履修者自身の身体活動や食生活の状況を振り返り、検証します。そして、身体活動という視点から今の社会環境を捉え、これからの人生を自分の身体とどのように付き合い、生きていくのかを考えていきましょう。 2.寺島 瞳(心理学): 災害等で社会環境が急速に変化していく中で、多様な価値観を受容することが必要になってきています。世の中には正解がないことも多く、人々が持っている価値観も一つではありません。心理学とは、人がどのような状況で、物事をどう見て、どう判断するかという心的過程を、科学的に解明する学問であるといえます。なお、その心的過程には偏りが生じることも分かっており、これを認知バイアスといいます。認知バイアスについて学ぶことで、世の中で起きるさまざまな出来事について柔軟に考える習慣を身につけることができます。そこで、日常生活で起きるさまざまな出来事を題材としたワークを通じて、自らの認知バイアスに意識を向けてみることで、世の中の多様な価値観を理解し、柔軟な考え方について学びましょう。 3.早尾 貴紀(世界政治論): 在米パレスチナ人だった思想家エドワード・サイードは、『オリエンタリズム』という本で、そしてその「オリエンタリズム」という概念で、人文社会学分野で広く知られています。欧米世界からアジア・アフリカを眼差すときの、つまり西洋が東洋を支配するときの欲望の視線のことです。オリエンタリズムは、研究や文学や報道などあらゆる言説につきまといます。サイードは同時に、パレスチナ問題をはじめとする民族紛争の語られ方や、そして欧米の対中東政策についても徹底的に批判をしました。またサイード亡き後は、イラン出身の同僚ハミッド・ダバシがサイードの役割を継承しました。知と権力の関係を徹底して論じたサイードとダバシから、学問や教養の役割について考えたいと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【到達目標】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.大学における専門課程の学習の土台を成す「教養」の基本的な考え方、活かし方とその重要性を理解する。 2.「教養」が現在の重要な社会的課題と密接に結びついていることを理解し、学問と社会のかかわりについて認識する機会とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(全学 DP2)幅広い教養と外国語に関する基本的な知識・能力 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【事前・事後学習】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
各担当教員が講義中に配布した資料については、次回までにその資料全体を各自でもう一度通読し、講義内容を自分なりに整理しておくことを最低限の復習課題とする。また次回講義用に配布した資料についても次回講義までに通読をして授業に臨むこと。 なお、「学則」上、この科目は「講義」科目にあたるので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【授業計画】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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【評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1.平常点:3人の担当教員がそれぞれの担当授業においてリアクションペーパー、小テスト、レポート等を課し、その成績を25点満点で評価する。(25点×3) 2.ゲスト講師の授業のレポート等および、最終回に教場で行うまとめレポート(計25点) 1と2を合算して、100点満点で評価する。 *評価方法の詳細は、第1回目のオリエンテーションで周知する。また、提出された課題には、必要に応じて、適宜フィードバックを行う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【教科書】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
講義全体を通じた特定の教科書は指定しない。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【参考文献】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業中に適宜指示する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【特記事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業中の私語、遅刻、途中退席など、講義の進行を妨害し、他の履修生の学習を妨げる行為については厳格に対処する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
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1期 | 水2 | 早尾 貴紀 | |
1期 | 水2 | 遠藤 愛 | |
1期 | 水2 | 寺島 瞳 |