英語で学ぶ教養
遠藤 愛 
単位: 2 開講期: 1期 開講年度: 2022
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【授業表題】
英語を通してスポーツを理解する
【授業の形態・方法・内容】
 この科目は原則対面授業で実施しますが、学期途中で遠隔授業に切り替わった場合は、Zoomを用いたC型で実施します。

 世界トップレベルのスポーツでは、レギュレーションは英語で示され、選手らは英語でのプレスカンファレンスを義務付けられるなど、”英語”は大きな力を持っています。そこでこの授業では、選手がインタビュー、SNS、スピーチなどで発信するメッセージ、記事、さらには映画などを教材として、選手らが実際に話している言葉、つまり英語を通してスポーツの競技特性や仕組みに加え、世界各国でスポーツがどのように位置付けられているのかといった”文化としてのスポーツ”への理解を深めることを目的としています。
 例えば、2020年に大きなうねりとなったBlack Lives Matter のムーブメントにおいては、多くの選手がSNSやインタビューなどを活用して自身の考えを発信しました。このBLMの背景や、選手たちが訴えたかったことについて考えていきます。また、選手とスポンサーやサポーター、さらには地域との繋がりについては、スポーツの様々な場面で用いられる音楽、選手らのインタビューやスピーチ、プロツアーのレギュレーションなどを読み解きます。この科目では、誰かが訳した言葉を読むのではなく、履修生一人一人が自分の力で言葉を読み解く努力が求められます。
 最後に、私は、戦い終えた選手のスピーチがとても好きです。その言葉には、アスリートから1人の人間に戻った選手の人間性が溢れています。授業の中では選手らが英語で語るスピーチも紹介するので、その言葉を皆さん自身の耳で聞き、彼ら、彼女らの人間性にぜひ触れてみてください。
【到達目標】
 この授業では、アスリートらが発した言葉、スポーツに関する記事などを原文で読む、聞くことに取り組みながら、スポーツへの理解を深めること、および履修者一人一人が多様な考えやものの見方や文化を学ぶこと、さらに学んだ知識をもとにして自分自身の考えを持つことを到達目標とします。
【ディプロマポリシーとの関連】
 この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です(全学DP2)。
【事前・事後学習】
毎回の授業において次回のテーマを伝えるので、示された教材について予習してください。
また、授業後に復習すべき内容を指示します。
「大学設置基準」上、この科目は「演習」科目にあたるため、授業時間外に行なう事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。
【授業計画】
第1回 イントロダクション
授業の進め方、内容、評価方法、授業に臨むにあたって必要なものなど、詳細を説明します。
第2回 世界の様々なスポーツについて
第3回 プロスポーツは実際にどのようなルールで運営されているのか
Women's Tennis Association regulation
第4回 映画「炎のランナー」からアマチュアリズムについて考える 1
第5回 映画「炎のランナー」からアマチュアリズムについて考える 2
第6回 スポーツにおける音楽の持つ意味
MLB "take me out to the ball park"
UEFA Champions league "We are the champion"
Liverpool FC ”you will never walk alone”
Boston Red Sox "sweet Caroline"など
第7回 press conferenceからアスリートを知る 1 勝者
第8回 press conferenceからアスリートを知る 2 敗者
第9回 スポーツにおける人種問題 1 スポーツは誰のものなのか
第10回 スポーツにおける人種問題 2 アフリカ系選手のトップスポーツへの進出
第11回 アスリートの発信 SNS Black Lives Matterの背景
第12回 アスリートの発信 SNS 選手たちの主張
第13回 アスリートの発信 speech 勝者と敗者
第14回 ディスカッション:これまでの授業を受けて
第15回 総括
【評価方法】
平常点(課題の提出、授業に取り組む姿勢)50点と期末レポート50点を合計して評価します(100%)。
各自が提出した内容については授業においてフィードバックします。
なお、授業に4回以上欠席した場合は、評価対象となりません。
【教科書】
特になし
【参考文献】
テーマに応じて適宜指示します
【特記事項】
この授業の履修に際しては、高い英語運用能力を求めるものではありませんが、英語で発せられた言葉や記事の意味を読み解くために、自ら辞書を使って理解する意欲が求められます。
英語の辞書を必ず用意して授業に臨んでください。
また、状況によって授業の内容や順番が変更されることがあります。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 木3 遠藤 愛