総合教育ワークショップ(物語論)
大岡 玲 
単位: 2 開講期: 1期・2期 開講年度: 2022
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【授業表題】
「物語」の類型を学ぶ
【授業の形態・方法・内容】
「物語」の歴史は、人類の歴史とともに古い。神話や昔話から、近代以降の小説や芝居、映画、漫画に至るまで、多くの表現ジャンルの中心に「物語」は座を占めてきた。
それら膨大な物語群を、「ストーリー」の元となる「プロット」や「モチーフ」、すなわち「骨組み」に着目して眺めると、多くの類似した「骨組み」が認められる。このように「物語」を類型として捉えるやり方は、「物語論」と呼ばれる学問分野の一部をなしている。
 本ワークショップでは、この「物語」の類型を映画を素材にして実習する。具体的には、「物語」の類型化を行いやすい作品を素材にして、授業を進める。素材は、DVDを利用する形で受講生に鑑賞してもらう。鑑賞後に、受講生は教員が設定したmanaba上のレポート欄に「分析」を記入する(この「分析」は、全受講生が相互に閲覧でき、コメントも述べられる設定にする)。その記入やコメントなどを基盤にして、その次の週に受講生間で議論を行ったり、教員が補足的事項の説明等を行う。

原則対面での授業を予定しているが、状況により授業が遠隔授業に変更になる場合には、C型の授業を行う。

受講生へのフィードバックは、ワークショップ内での質疑応答、および「分析」へのコメントや最終レポートに対する評によって行う。
【到達目標】
さまざまな表現ジャンルの「物語構造」を、分類・整理する能力を身につけることを目標とする。
【ディプロマポリシーとの関連】
この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目である(DP2)。
【事前・事後学習】
事前:素材となる映画に関連する概念や事項等を、鑑賞前に教員が指摘しておくので、それについてひと通り調べておく。また、類型の例を蓄積するために、なるべく多くの「物語」を読んだり見たりすること。
事後:素材を鑑賞したあと、その「分析」を作成しmanaba上に上げ、次回の授業における議論に備える。「分析」は受講生全員が相互閲覧できる形にする。
似通った「物語」についても、知りうる限りの例をメモしておくこと。
事前・事後学習共に、授業時間と同程度の学習時間を必要とする。
全体として、毎回授業の倍程度の授業外学習時間が必要である。
【授業計画】
第1回 評価方法等のガイダンス及び「物語論」の概要説明を行う。コースコンテンツに、随時参照可能な資料(ごく簡単なもの)を添付しておくので学修の参考にすること。
第2回 素材映画の鑑賞。第3回授業までに「分析」をレポート欄に述べておく。
第3回 第2回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第4回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第5回 第4回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第6回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第7回 第6回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第8回 第7回までに鑑賞分析した素材群に対して、補足的な背景説明や解説を教員が行う。
第9回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第10回 第9回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第11回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第12回 第11回授業後に書き込んだ「分析」を元に、話し合いを行う。
第13回 素材映画の鑑賞。「分析」をレポート欄に述べる。
第14回 第9回授業以降に扱った素材について、「物語」の形態論を踏まえたまとめの議論を行う。

第15回 総評とレポートの指示などを行う。

【評価方法】
素材の「分析」や授業での議論を主に評価する(80%)。付随的に最後に提出してもらうレポートを加点対象にする(20%)。
言うまでもないことだが、レポートを書く際、コピー&ペーストは厳禁である。それを行った場合は、不合格とする。
【教科書】
授業の第一回目で、「物語論」に関する資料をmanabaにアップする。
【参考文献】
必要があれば、授業内で指示する。
【特記事項】
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 月3 大岡 玲
2期 月3 大岡 玲