教養ゼミ(学びの原点への読書)
大滝 修 
単位: 2 開講期: 2期 開講年度: 2022
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【授業表題】
「教育の原点への読書」
【授業の形態・方法・内容】
 COVID-19感染拡大に伴う休校やリモート授業、いじめ・不登校など学校「教育」制度の根幹が問われています。教育の原点となる古典に遡り、教育の意味と教育の未来を考察します。市民革命前夜の欧州にあって、民主社会の担い手としての市民を育てるルソーの教育思想から現代日本社会及び教育を考察します。テキストを読み、自己の体験・問題意識を対話によって深めます。
 原則対面授業を実施します。学期途中で遠隔授業(A型)に変更となった場合は、授業の主題に関する課題文章またはワークショップの内容説明文等を送信します。履修者は実施後のレポートを返信します。その内容について添削・アドバイスを行う形式を予定しています。
【到達目標】
この授業科目は、「テキストの内容を追体験するように読み、表現する能力を身に付けます。具体的には、社会的課題に取り組む知識と技法について、次の能力の習得を目指します。
 1.主体的にテキストを読み、疑問点を質問できる。
 2.他の参加者の発言を傾聴し、共感する点及び相違点を的確に発言できる。
 3.グループで協力してテキストの関連文献の調査・資料収集・フィールドワークができる。
【ディプロマポリシーとの関連】
 この授業科目は、幅広い教養と教育の原点となる思想を自己の体験と対照しながら学習します。
 教育・政治経済・哲学・科学観など幅広く深め、思考力を身に着けることを目標とします(全学 
 DP2)。
【事前・事後学習】
 授業の事前学習として、テキストの下読み、関連図書の読書及び疑問点を挙げられるようにします(2時間程度)。事後学習として、グループ・ワーク(分担して調査・プレゼン・資料作成)・報告書や振返り文を作成します。参加者の選書と語りを相互評価する(ビブリオトーク)の下読み・振り返りレポートを作成します(2時間程度)。
【授業計画】
第1回 第1回 オリエンテーション 授業の目的と授業の進め方
第2回 第2回 テキスト講読(1) 誕生とその時代背景
第3回 第3回 テキスト講読(2)
第4回 第4回 テキスト講読(3)
第5回 第5回 テキスト講読(4)
第6回 第6回 テキスト講読(5)
第7回 第7回 ブックトーク(「読む」をめぐる対話)
第8回 第8回 テキスト講読(6)
第9回 第9回 テキスト講読(7)
第10回 第10回 テキスト講読(8)
第11回 第11回 テキスト講読(9)
第12回 第12回 テキスト講読(10) テキストを追体験する
第13回 第13回 テキスト講読(11)「原点」をめぐる対話
第14回 第14回 「教育の原点を著す」 発信と共有
第15回 第15回 授業のまとめ「体験としての『読む』行為
    最終小論文「読書を通じた自己変容について」
【評価方法】
授業中の課題への取り組み(➀毎回のワークシー6(60点)、➁課題提出(20点)、➂ビブリオトーク(作品紹介・相互評価)(20点)の内容を合わせて評価します。
発言・質問を通じた授業への貢献を加味します。
【教科書】
授業で提示するテキスト(文庫版1冊程度)
【参考文献】
テキストと同時代の思想家、影響を受けた思想家・教育者の著作を授業で紹介します。
【特記事項】
以下の点を考慮して、履修するか検討して下さい。
1.授業は、毎回グループ主体に実施します。講義型授業と試験重視の評価を希望する人、  
授業中に対話(自己を語るナラティブ・ワーク)やワークショップは苦手という方には不向きかもしれません(苦手意識を克服したい方は歓迎します)。
2.グループの協同学習が主体のため、欠席・遅刻はメンバーの迷惑や負担増になります。
やむを得ない理由で欠席する場合、事前に連絡してください。欠席4回以上は課題評価も不能となります。

【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
2期 金2 大滝 修