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 教育方法Ⅰ | ||||||
高井良 健一  | ||||||
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【授業表題】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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教育方法Ⅰ―学びを創る・授業を創る― | ||||||||||||||||||||||||||||||
【授業の形態・方法・内容】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
教育方法学は,教育実践の様式と技術を原理的に探究する学問である。教育方法学は,教育実践,すなわち教師と生徒のコミュニケーション過程を対象とするミクロな学問であるが,その地平は,カリキュラム研究を経て,近代社会の存立,民主主義社会の再生産というひろがりをもっている。 こうしたひろがりをもつ教育方法学を,授業という営みに焦点をあてて学ぶのがこの教育方法Ⅰの授業である。授業とはまさに具体的な教育実践場面であるとともに,教師の仕事,アイデンティティ(存在証明)の中心に位置づくものである。一つひとつの授業は,教師の学びの歴史と深くかかわっており,教師にとって授業を創造するということは自分自身の学びの歴史を見つめ直すことでもある。 教師が授業を創造するために,自分自身の学びの歴史を見つめ直すように,教職を志す学生もまた授業について学ぶために,自分自身の学びの歴史を見つめ直すことが求められる。したがって,この教育方法Ⅰの授業では,受講生たちがその授業観を響き合わせることで,クリエイティブな授業イメージを紡ぎ出すところから出発する。その上で,クリエイティブな授業のビデオ,グループワーク,模擬授業,授業のシナリオづくりなどを通して,授業についての理解を深め,授業づくりを通して,学び合い,成長し合うことのできる教師への第一歩を創り出していきたい。 授業では,グループワークの協働的な省察,授業デザインの添削,シナリオの読み合わせ,コメント等を通して、受講者の学びの進捗状況についてのフィードバックを行う。 最後に,この授業は,いわゆる「教え方」を学ぶ授業にとどまらず,「教える/学ぶ」という営みがどのようにして成立しているのかを学ぶ授業であることを記しておきたい。 本授業は,対面での授業を予定しているが,遠隔授業に変更された場合には,授業内容を録画した動画を使用するB型で実施する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【到達目標】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
この科目は、教員免許状取得をめざし、東京経済大学の教員養成目標に掲げる能力を身につけるための科目である。 教師の仕事の中心となる授業についての理解を深め、教育の方法と技術の基本を総合的に学び、習得する。 授業のシナリオを作成することを通して、教育内容の本質に根差した学習課題と適切な問いを準備することで生徒たちの学び合いのある授業をデザインできるようになる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【ディプロマポリシーとの関連】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
この科目では、教育方法についてさまざまな側面から学ぶことを通して、(全学DP1)社会科学に関する専門知識・能力ならびに(全学DP3)現代社会における諸問題あるいはさまざまな学術研究分野における諸問題を発見・分析・解決する実践的な知識・能力を習得し、その結果、(全学DP4)上記の知識・能力に裏付けられた総合的な判断力と行動力を育成することを目指している。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【事前・事後学習】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
・事前学習として、これまで受けていた授業を振り返り、印象に残っている授業、自分自身の学びを深めてくれた授業に共通している特徴について考える。 ・事後学習として、授業で学んだ概念や教育の方法を整理し、自分が受けてきた教育と照らし合わせて、子どもの学びを深める教育の方法について考察する。教職ラウンジで、実際の模擬授業を行い、自分の授業デザインの質を高めて再構成し、身体化する。 ・毎週の授業に必要な予習・復習時間の目安は4時間程度になる。 ・授業のシナリオ作りでは、その準備のためにさらなる時間が必要となる場合がある。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【授業計画】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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【評価方法】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
平常点50%+授業のシナリオ50% 平常点は毎回の提出課題によって評価する | ||||||||||||||||||||||||||||||
【教科書】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
なし。プリントや映像を使用する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【参考文献】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
佐藤学著『教育方法学』(岩波書店)、稲垣忠彦・佐藤学著『授業研究入門』(岩波書店)、佐藤雅彰・佐藤学著『公立中学校の挑戦―授業を変える学校が変わる』(ぎょうせい)、佐藤雅彰著『中学校における対話と協同―「学びの共同体」の実践』(ぎょうせい)、中学校学習指導要領(平成29年3月告示 文部科学省)、高等学校学習指導要領(平成30年3月告示 文部科学省) | ||||||||||||||||||||||||||||||
【特記事項】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
授業のなかでは、協同でのグループワークも行われる。正当な理由なしにグループワークなどの教職を志すために必要な活動に参加しない場合は、受講の辞退を求めることがある。また、授業中の授業に関連しないスマートフォンの使用などは、ペナルティが課されるので、注意されたい。そして、授業のシナリオづくりには、深い教材研究とリアリティのある舞台設定が必要になる。また、課題を提出しても、準備が不十分であると判断された場合には、不合格になることもあるので、注意されたい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 | ||||||||||||||||||||||||||||||
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
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1期 | 火4 | 高井良 健一 |