ヒンディー語(特別語学)
澤田 彰宏 
単位: 2 開講期: 通年 開講年度: 2021
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【授業表題】
 ヒンディー語の文字、発音、基礎文法を学んで、簡単な会話ができるようになる
【授業の形態・方法・内容】
 この授業は、講義とその内容に関する演習からなっており、各回の授業では講師による講義の後に毎回演習課題も行います。演習課題についてはその次の授業のはじめに解説をしてフィードバックを行います。
 
 この授業の内容は、南アジアの大国インドの連邦公用語であるヒンディー語の文字、単語の発音規則、そして基礎文法を学びます。
 英語を除けば、ヒンディー語はインドで最も多くの話者人口を持つ言語です。北インドを中心にして、現在では4億人以上が母語あるいは生活の手段として使っています。そして近年のインドの経済成長を背景にして、インドからの移民とインドのメディア(テレビ・映画・インターネット)の発達・普及により、南アジアはもちろん世界の他の地域でも、今後さらにヒンディー語を使う人々は増えていくと予想されます。
 
※学期途中で遠隔授業に変更となった場合は、C型(リアルタイム配信される授業)で実施します。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 まず、デーヴァナーガリー文字の書き方と読み方、そして単語の発音規則を習得すること。次に、初歩的な文法を知り、それをもとに文章を読めるようになること。そして、学んだ事柄をもとにして簡単な発話ができるようになり、ヒンディー語話者とコミュニケーションが可能になること。以上の3点がこの授業の到達目標です。
 この科目は「外国語」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です(全学DP2)。
【事前・事後学習】
 語学学習は復習が重要です。まず文字と発音規則の知識を速やかに習得することが、1年間の学習全体の成否を決めます。授業で学んだことについては必ず復習をして、次の授業日までに覚えてきてください。
 「大学設置基準」上、この科目は「実習」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は1時間程度になります。
【授業計画】
第1回 オリエンテーション:授業の紹介、進み方、成績評価について、ヒンディー語という言語について、デーヴァナーガリー文字の練習(母音字)
第2回 デーヴァナーガリー文字の練習(母音字と子音字)
第3回 デーヴァナーガリー文字の練習(母音記号、鼻母音化記号、結合文字)、単語のつづりと単語の発音規則(2文字、3文字)
第4回 デーヴァナーガリー文字の練習(鼻子音記号、結合文字)、単語のつづりと発音規則(3文字、4文字、5文字)
第5回 教科書第1課:ヒンディー語の語順人称代名詞(単数・複数)とコピュラ動詞の現在形
第6回 教科書第2課:名詞(主格)の単数形と複数形
第7回 教科書第2課:形容詞(主格)の単数形と複数形、敬意を表す複数
第8回 教科書第2課までの復習問題
第9回 教科書第3課:後置詞と後置格(代名詞と名詞)
第10回 教科書第3課:後置詞と後置格(名詞と形容詞)
第11回 教科書第4課:一般動詞の命令形と依頼形
第12回 教科書第4課:後置詞属格と所有表現
第13回 教科書第4課までの復習問題
第14回 教科書第5課:目的語と後置格、代名詞の融合形、「必要です」と「どれ」の表現
第15回 前期の試験と解説(筆記試験を実施した後、その解説をしてフィードバックを行います)

第16回 前期の学習内容の復習
第17回 教科書第6課:未来形(コピュラ動詞と一般動詞) 
第18回 教科書第6課:不確定未来形、助詞
第19回 教科書第6課までの復習問題
第20回 教科書第7課:一般動詞の現在表現、念を押す表現
第21回 教科書第8課:コピュラ動詞の過去形、一般動詞の完了分詞
第22回 教科書第8課:他動詞完了分詞と主語
第23回 教科書第8課までの復習問題
第24回 教科書第9課:未完了表現と完了表現
第25回 教科書第9課:「~と思われる」、「~が手に入る」
第26回 教科書第10課:進行表現、不定詞の名詞的用法
第27回 教科書第10課:不定詞の名詞的用法とその他の用法
第28回 教科書第10課までの復習問題
第29回 後期の試験と解説(筆記試験を実施した後、その解説をしてフィードバックを行います)
第30回 後期試験についての質疑応答と1年間の総まとめ
【評価方法】
 授業参加点(約33%)、前期筆記試験(約33%)、後期筆記試験(約33%)の合計点により評価する。
【教科書】
 『ニューエクスプレスプラス ヒンディー語』白水社、2020年

 ※同著者による『ニューエクスプレス ヒンディー語』(白水社、2008年)とは異なるので、購入の際は注意してください。
【参考文献】
 ヒンディー語辞典は次の2冊を勧めます。
 ・古賀勝郎、高橋 明 編『ヒンディー語=日本語辞典』大修館書店、2006年
 ・町田和彦 編著『ヒンディー語・日本語辞典[付 日本語・ヒンディー語小辞典]』三省堂、2016年

 講義で扱ったヒンディー語文法について、さらに詳しい説明やその用例を確認する参考書としては次のものを勧めます。
 ・岡口典雄、岡口良子 著『ヒンディー語文法ハンドブック』白水社、2015年
【特記事項】
 自分の手で文字を書くことが最初は特に重要なので、薄いものでよいのでノートを用意してください。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
通年 水2 澤田 彰宏