| 言語学ａ | ||||||
| 小田 登志子 | ||||||
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| 【授業表題】 |
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| 理論言語学入門 |
| 【授業の形態・方法・内容】 |
| この授業は講義科目です。遠隔授業の方法として、A型（manaba）およびB型（オンデマンドビデオ）を併用する予定です。履修者は毎回の授業の後、manaba「⼩テスト」を⽤いて問題に答えると同時に、授業の感想や質問を提出することができます。寄せられた感想や質問は、講師の回答を添えて、できるだけたくさんmanaba「掲⽰板」に掲載します。2020年度の「⾔語学a/b」においては、この「掲⽰板」を⽤いた感想・質問の共有が⼤変興味深かったため、2021年度でも積極的に⾏いたいと考えています。 この授業では、「人間はなぜことばを使うことができるのか」という問いに対して、理論言語学の見地から考えます。人間には「普遍文法」と呼ばれるすべての人間に共通の先天的な知識が備わっており（言語の生得説）、我々はそれを用いてことばを使っていることを学びます。具体例として、主に日本語と英語のデータを用います。すると、一見全く異なるように見える日本語と英語も、実はお互いに似通った構造を持つことが分かります。これはすべての人間言語が「普遍文法」に基づいているからです。 理論言語学は、その内容が難解なこともあって、一般にはあまり知られていません。この分野の創始者である言語学者ノーム・チョムスキーのことを政治活動家だと思っている人もいます。そこでこの授業では、一般学習者のために、理論言語学が何を目指しているのか、できるだけ易しい言葉で映像を交えながら紹介します。 また、教科書の内容以外にも、世界中で話されているいろいろな言語を紹介します。さらに、人間以外の動物のコミュニケーション能力との比較を通して、人間言語の特徴について考えます。 |
| 【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】 |
| この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。（全学DP２）具体的な到達目標は以下の通りです。 ・「言語の生得説」とは何か説明することができる。 ・「句構造規則」と呼ばれるルールを用いて「樹形図」と呼ばれる文の構造を表す図を描くことができる。 ・身の回りのことばに関心を持つことができる。 |
| 【事前・事後学習】 |
| 「大学設置基準」上、この科目は「講義」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は４時間程度となります。具体的には以下のような内容を授業の事前事後学習として行うことが必要です。 ・教科書の指定された部分を読む。 ・練習問題を自分で解けるように復習する。 ・日常生活の中でことばに関する疑問点を見つけ、質問する。 |
| 【授業計画】 |
| （変更の可能性あり） 第1回 第１章 人間はどうしてことばが話せるの？ 映像資料：さまざまな言語で歌われる「Let it go」 第2回 第１章 人間はどうしてことばが話せるの？ 映像資料：危機言語を追う言語学者たち 第3回 第２章 人間のことばには構造がある 映像資料：手話を習ったゴリラのココ 第4回 第２章 人間のことばには構造がある 映像資料：新語を追う辞書編集者 第5回 第２章 人間のことばには構造がある 映像資料：失語症と治療の最前線 第6回 第３章 句構造規則 映像資料：ノーム・チョムスキーとは 第7回 第３章 句構造規則 映像資料：マサチューセッツ工科大学とは 第8回 第３章 句構造規則 映像資料：しゃべるオウム 第9回 第３章 句構造規則 映像資料：世界中のいろいろな手話で「I love you」 第10回 第４章 再帰性 映像資料：音楽に合わせて踊るオウム 第11回 第４章 再帰性 映像資料：シジュウカラの鳴き方に語順？ 第12回 第４章 再帰性 映像資料：アマゾンのビダハン族 第13回 第５章 人間のことばの過去と未来 映像資料：ベルベットモンキー 第14回 第５章 人間のことばの過去と未来 映像資料：小説を書くAI 第15回 復習 |
| 【評価方法】 |
| 毎回の授業で⾏うmanaba「⼩テスト」の点数に基づいて成績を付与する。(100%) manaba「⼩テスト」の結果について、全体講評・フィードバックをmanaba「掲⽰板」を通じて⾏う。 |
| 【教科書】 |
| 『みんなで楽しむ一般教養のための言語学入門１』青山社 |
| 【参考文献】 |
| 授業で指示する。 |
| 【特記事項】 |
| ・「言語学a」と「言語学b」の内容は互いに独立しているので、どちらから履修しても良いが、できれば「言語学a」から履修すると良い。 ・日本語以外の言語を話す外国人留学生の履修を歓迎する。教科書は留学生にとっても読みやすい日本語で書かれている。 |
| 【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
| 開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
| 開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
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| １期 | 水２ | 小田 登志子 |