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 教育方法Ⅱ | ||||||
高井良 健一  | ||||||
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【授業表題】 |
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教育方法Ⅱ―授業デザインの探究― |
【授業の形態・方法・内容】 |
教育方法Ⅱでは,教育方法Iで学んだ授業についての理解を前提として,授業をデザイン(設計)する知力と行動力を育て,さらに授業を体験することで表現力,対話力をつけることを目的としている。教育方法Iにおいて,授業の見方を学ぶのに対して,この教育方法Ⅱでは,考え,問い,つながることができる市民の育成という大きな問いの下,ミクロな教育技術を育むことに焦点をあてる。 世界的に見て,教育改革の課題は,伝達と暗記による“勉強”中心の授業から問いと探究,そして対話による“学び”中心への授業にある。この教育方法Ⅱでは,主に中学校の教職免許を取得する人々を対象として,子どもたちの興味,関心を促し,探究心をかきたてる授業の創造に向けて,実践的な学びを行う。 すべての受講者は,必ず一回模擬授業を行うことになるので,まずその時間を持ちこたえることが求められる。模擬授業の内容や時間は,受講者の人数によって決まる。授業の形式は,模擬授業と授業の批評,分かち合いというスタイルで,行う。行った模擬授業については,受講生と担当教員による口頭でのコメントならびにコメントシートによってフィードバックを行う。また毎回受講生が自分の授業ノートに記載する授業コメントについてもフィードバックを行う。相互のフィードバックならびに協働で授業を創造する営みを通して、受講者が相互に育ち合う専門家としての成長を支える空間づくりを目指したい。 本授業は,対面での授業が求められる授業であり,対面授業での実施を予定しているが,遠隔授業に変更された場合には,C型(リアルタイム配信される授業)で実施する。 |
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】 |
この科目は、教員免許状取得をめざし、東京経済大学の教員養成目標に掲げる能力を身につけるための科目である。そのために以下の到達目標を準備する。 学びのある授業をデザインし,実践できるようになる。 ほかの学生の授業から学ぶことによって,自分の授業のイメージを膨らませる。 教材研究の方法を学び,適切な授業案を作成できるようになる。 |
【事前・事後学習】 |
・教育方法Ⅰで作成した授業のシナリオをもう一度読み直しておく。 ・事前学習として,授業の範囲となる教育内容を,教科書や参考書、専門書を通して学んでおく。 ・事後学習として,コメントが記入されたノートを読み,応答のコメントを書くことを求められる。 ・毎週の授業に必要な予習・復習時間の目安は4時間である。 ・発表のときには,さらに十分な時間をかけて授業案や資料、プリント等を作成し,周到な準備を行うことが求められる。 |
【授業計画】 |
第 1回 イントロダクション 第 2回 授業のデザインと構成 第 3回 授業の実践と批評 第 4回 教材研究の方法と課題 第 5回 授業の課題づくり 第 6回 授業におけるグループワークの技法 第 7回 授業における教師のことばとケア 第 8回 授業におけるコミュニケーション 第 9回 授業における子どもの学びの評価 第10回 授業におけるテキストと資料の活用 第11回 授業におけるマルチメディアの活用 第12回 授業におけるリフレクションの意義 第13回 授業研究と批評の方法 第14回 授業研究の課題 第15回 まとめ 定期試験は実施しない。 |
【評価方法】 |
平常点(50%),発表(50%)で総合評価を行う。学生参加型の授業なので出席と参加が重視される。出席回数が足りないとペナルティーが課されるので注意すること。なお,第1回目の授業で評価方法について説明するので必ず出席すること。 |
【教科書】 |
中学校学習指導要領 (平成29年3月告示 文部科学省) 中学校学習指導要領解説 (平成29年6月 文部科学省) 『新編新しい社会 歴史』(東京書籍) テキストの入手方法については第一回目の授業で指示するので,あらかじめ購入しておく必要はない。 |
【参考文献】 |
授業で指示する。 |
【特記事項】 |
授業づくりは,教師が生涯をかけて高めていくものであるから,大学生の段階で課題があるのは当然のことである。ここでの学びが,授業作りの奥深さと自分の学びの課題に気づく機会になれば,十分に学びの効果があったといえる。 |
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
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2期 | 月5 | 高井良 健一 |