多様性社会に資する心理支援を実践するb(特別授業)
大貫 敬一、野田 淳子 
単位: 2 開講期: 2期 開講年度: 2019
閉じる
【授業表題】
多様性社会に資する心理支援を実践する b
【授業の形態・方法・内容】
 1期の「多様性社会における心理支援を学ぶ a」を展開し、より幅広い領域やテーマについて、多角的に取り組んで頂きます。
 「多様性(ダイバーシティ)社会」の実現は企業や組織マネジメントにおいてはもちろんのこと、社会で幅広くその意義が注目される営みです。それは特別なことではありませんが、自分とさまざまに異なる人々関わり合って社会が成り立っていることを意識すること、どんな他者をも尊重し受容する関性を築くこと、そうした関係性が実現する社会・環境を造りあげること。“人を心理的に支援する”というこの授業のテーマは、あらゆる立場の人とのコミュニケーションを切り開き、新たな価値や創造性を生み出す原動力になるものです。最近ではロボットやAIといった「テクノロジー」の発展によって、介護や人事評価の在りかたが変化しつつあるとも言われ、人と人との支え合いや「人としてのケア」の本質が改めて問われています。
 2期の授業では、「心理支援」に関して「家庭・学校・地域など社会における成長・発達」や「疾患・障害に伴う成長・発達」といった切り口から、例えば「青少年のための居場所づくり」や「がん患者とその家族のためのサポーティブ・ケア」など、心の拠りどころとしての具体的な支援の場や実践活動を紹介することを通して、「心理的支援」の実際についてより深く学んでいきます。このような学びは「社会人の基礎力」となるばかりでなく、多様化・複雑化する社会を生き抜くうえで重要な資質を培うと考えています。
 この授業は講義科目ですが、学生の主体的な参加を求めるため、グループワークやプレゼンテーションも含みます。したがって授業に3分の2以上出席していることを単位取得の最低条件とするため、遅刻や欠席が多いと単位取得が極めて難しいと心得てください。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
 この科目は、「教養」に関する「基本的な知識と能力」を身につけるための科目です。
授業のテーマは、「関係性」(人と人との関係)を土台にした心理(学)的支援です。つまり、人と人との良い関係性を築くことによって相互の心理支援(支え合い)をすることであり、それは支援される側だけでなく支援する側にとっても学びや成長があり、そうした経験を通して精神的成長につながるような支援を学ぶことを目標としています。
【事前・事後学習】
 事前学習として、次回の授業に関するテーマに関して、これまでどのような経験をし、どのような考えや思いを持っているかを振り返った上で授業に参加して下さい。具体的な宿題を課することがあります。事後学習としては、授業で学んだことを復習しまとめておいて下さい。「大学設置基準」上、この科目は「講義」科目にあたりますので、授業時間外に行う事前事後学習に要する時間は4時間程度となります。なお、各回に提出したレポートは返却し全体的なコメントをフィードバックします。 
【授業計画】
 授業は、次の3つのステップで進めます。このステップ全てにおいて、グループワーク、ペアワーク等の学生相互のワークがあります。また、ゲスト講師による講義とワークを行う回もあります。
 <ステップ1> 事前の講義や学生自身による学習
 <ステップ2> 実践やワーク、ゲスト講師の授業を通した体験実習
 <ステップ3> 振り返りとまとめの講義

 以下は、各回の授業計画です。なお、ゲスト講師の都合等により変更になる場合があります。
第1回  ガイダンス
第2回  心理支援とは  (1)心理支援の基礎的な考えかた-自らの体験を振り返る
第3回  心理支援とは  (2)心理支援の基本的方法-共感と傾聴
第4回  子どもと心理支援(1)専門的・公的心理支援
第5回  子どもと心理支援(2)児童養護施設での支援
第6回  家族と心理支援  ひきこもりと心理支援:映画“home”から考える
第7回  青少年の居場所 (1)家庭以外の居場所における心理支援
第8回  青少年の居場所 (2)キートス(Kiitos)の活動
第9回  セルフヘルプ・グループと心理支援
第10回 疾患・障害と心理支援(1)エイジングと心理支援
第11回 疾患・障害と心理支援(2)認知症の人への支援
第12回 疾患・障害と心理支援(3)疾患とアイデンティティの危機
第13回 疾患・障害と心理支援(4)マギーズ東京:がん患者と家族のための心理支援
第14回 疾患・障害と心理支援(5)疾患・障害とともに歩む人生と心理支援
第15回 まとめのセッション
【評価方法】
授業参加状況と各回の授業レポート(80%)、及び、第15回に提出するまとめのレポート(20%)で総合評価します。
【教科書】
使用しません。
【参考文献】
授業時に参考資料・文献を適宜紹介します。
【特記事項】
・人とのコミュニケーションが得意でないという方も歓迎です。体験学習やグループワークの際に無理なく互いにコミュニケーションができるような家囲気づくりをしたいと考えています。
・毎回、授業テーマに沿ったワークや宿題に取り組んで頂くため、遅刻や欠席が多いと単位取得が極めて難しいと心得てください。授業に3分の2以上出席していることを単位取得の最低条件とします。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
2期 火4 野田 淳子