メディア制作ワークショップ(4単位)
安斎 利洋 
単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2019
閉じる
【授業表題】
先端アート工房
【授業の形態・方法・内容】
作品制作を通して、工学的なスキルを自然に身につける講座です。
数億個のトランジスタを載せた電子機器と高度なアプリによって、驚きに満ちた体験を誰でも簡単に手に入れることができます。しかしトランジスタ1個の手作り工作や、1行から書く自作プログラムによって、コンピューターに遊ばれるのではなく、コンピューターを遊びきる自分だけの世界を手中に収めることができます。そのようなギークの精神を育てるのが、この講座の目的です。
VR、AR、3Dモデリング、3Dプリンタ、ゲームプログラミング、ジェネラティブアート、映像処理、電子工作、ロボット、ドローン、AI、など諸技術の入り口まで足を踏み入れながら、各自の作品制作を通してさらに深いスキルを掘り下げます。メディア・アート、スペキュラティブ・デザインなどを踏まえたコンセプトワークを通して、小さな工夫が世界と人のかかわりかたを変えてしまう作品作りをめざします。

授業は以下の要素で構成されます。
1)基礎知識を得るためのワークショップ
2)各自の作品制作を相互批評しながら支援する制作会議


【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
・プログラミング、ネットワーク、電子工作、ファブリケーションなどの領域で、各自がなにかひとつスキル(得意技)を獲得する。
・自分のスキルとアイデアを他人にプレゼンできるようにする。
・他のメンバーがもっているスキルの概要を理解し、自分のスキルと合わせたときに何ができるかを理解する。
・他人のスキルと協調し共創するコミュニケーション能力を培う。
・以上を通して、コミュニケーションを支えるメディアに関する知識と情報を分析・評価する能力を養う。
【事前・事後学習】
作品制作やプレゼンテーションの準備のために、授業時間の2倍程度の時間が必要です。
【授業計画】
前期
第1回 オリエンテーション 工学的思考 vs. 野生の思考
第2回 制作会議 ブリコラージュWS(ワークショップ)
第3回 電子工作 ブレッドボードで電子ブロック
第4回 電子工作 トランジスタ1個でできること
第5回 制作会議 ひとりひとサイト Wordpress 導入
第6回 ニューラルネットワーク体験
第7回 AI画家を操る
第8回 ラズベリーパイ 光る生物を作る
第9回 一人称視点ロボット
第10回 ビスケットWS 世界を宣言するプログラミングパラダイム
第11回 ビスケットWS オリジナルゲームを作る
第12回 人工生命WS セルオートマトン レアなゲノムをみつける
第13回 プロトタイププラン
第14回 プロトタイプ制作
第15回 プロトタイプ発表会

後期
第16回 一人称視点ドローン
第17回 ドローンをプログラムする
第18回 制作会議
第19回 After Effects入門 映像プログラミングで時間感覚を変える
第20回 3Dモデリング+3Dプリンタ入門
第21回 制作会議
第22回 VR空間体験 受肉に挑戦
第23回 ユニティ空間でプログラミング
第24回 制作会議
第25回 生物の環世界 センサで他生物体験 環境異世界
第26回 光スペクトル音楽化計画
第27回 制作会議
第28回 音楽生成プログラム環境 オトダマWS
第29回 制作会議
第30回 作品発表会

【評価方法】
授業参加状況50点、技術の習得と作品成果50点の合計点によって評価
【教科書】
なし
【参考文献】
なし(必要に応じて各自に提示)
【特記事項】
・履修にあたって、基礎的な知識は前提としません。
・継続受講者は、前年の制作テーマを引き継ぐことができます。
・授業計画は告知のうえ逐次変更します
・成果はウェブに公開します。
・作品制作に必要な素材や道具を個人で負担してもらうことがあります。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
通年 木3 安斎 利洋