| 院）ミクロ経済学特論 | ||||||
| 黒田 敏史 | ||||||
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| 【授業表題】 |
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| ミクロ経済学 |
| 【授業の形態・方法・内容】 |
| 初級から中級のミクロ経済学について講義形式で解説します。 講義では、教科書に記されているモデルを数式・グラフ・言語による説明を用いながら理解できるよう板書と口頭による解説を行います。 板書・口頭による解説をノートに取り、不明な点があれば随時授業中に質問をしてください。 |
| 【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】 |
| 本講義では経済学で用いるモデルのうち、ミクロ経済学と呼ばれる個体行動の積み上げによって社会現象を記述するアプローチを取得し、同アプローチによって記述された論文を読む事ができるようになる事を目指します。 この科目は，経済学研究科・修士課程のカリキュラム「①経済学に関する幅広い関心と基礎知識を深めるための科目群」に属するもので、経済学研究科のディプロマポリシーにおいて掲げた「理論的思考能力とその応用能力」を身につけるための基礎となります。 |
| 【事前・事後学習】 |
| 数式を用いたモデルの取り扱いを身につけるためには、講義を聞くだけではなく、自ら手を動かしてモデルを記述し、問題を解くことが必要です。また、図解は数学で記述されたモデルの理解を大きく助けますが、自らそれを記述する事で、モデルへの理解をより深くする事ができます。そのため、講義で取り扱った数式や図を講義後に反復的に記述し、自らが講義を再現できるまで良く復習をしてください。また、取得ができたと感じたら、講義内容を人に解説できるかを確認してみてください。履修者同士で授業の内容を解説し合うことは互いの理解を一段深める事に繋がるため、たいへん有意義でしょう。 上記作業には、学習内容の確認に講義と同程度の時間、他者への講義内容の解説に講義と同等の時間を費やすことを想定しています。 |
| 【授業計画】 |
| 第1回 ガイダンスと前提とする数学知識の確認 第2回 合理的行動、消費者選好、無差別曲線、最適消費 第3回 限界分析、最適消費の性質 第4回 代替と補完、支出関数 第5回 所得効果と代替効果、価格弾力性 第6回 消費者行動の理論に関する試験とその解説 第7回 経済学における企業、生産要素が1つの場合の企業行動 第8回 生産要素が2つの場合の企業行動 第9回 生産要素と生産物が共に多数の場合の企業行動 第10回 利潤と所得分配 第11回 企業行動の理論に関する試験とその解説 第12回 部分均衡分析 第13回 部分均衡分析のＴＰＰへの応用 第14回 一般均衡分析 第15回 厚生経済学の第二基本定理 第16回 市場均衡に関する試験とその解説 第17回 市場の失敗：外部性の場合 第18回 市場の失敗：公共財の場合 第19回 市場の失敗：独占の場合 第20回 市場の失敗に関する試験とその解説 第21回 同時手番ゲームとナッシュ均衡 第22回 ゲーム理論の寡占市場への応用 第23回 混合戦略均衡とナッシュ均衡の存在 第24回 部分ゲーム完全均衡 第25回 コミットメント、長期的関係と協調 第26回 保険とモラル・ハザード 第27回 逆選択とシグナリング 第28回 ゲーム理論に関する試験とその解説 第29回 イデオロギー 第30回 ミクロ経済学に関する試験 ＊授業計画が変更される場合は事前にお知らせします。 |
| 【評価方法】 |
| 5回の章項目毎の試験（75点）と期末の試験（25点）の合計点で評価します。 各項目毎の試験は講義内で解説を行います。 期末の試験については講義外で全体講評のフィードバックを行います。 |
| 【教科書】 |
| 神取道宏(2014)『ミクロ経済学の力』日本評論社 |
| 【参考文献】 |
| Varian, H. (2014) "Intermediate Microeconomics: A Modern Approach 9th Edition," WW Norton & Co. 上記教科書は本講義で用いる教科書のトピックを一通りカバーしているほか、日本語を含む様々な言語に翻訳されており、世界人口のかなりの割合が母国語で読む事ができる教科書です。 奧野正寬(2008)『ミクロ経済学』東京大学出版会 猪野他(2008)『ミクロ経済学演習』東京大学出版会 奧野は本講義と同水準の内容を取り扱った教科書で、猪野他はその練習問題集となっています。事後学習をする際に用いると良いでしょう。 尾山大輔, 安田洋祐(2013)『改訂版 経済学で出る数学: 高校数学からきちんと攻める』日本評論社 本講義で利用する数学を全てカバーしており、高校数学から再確認を行う場合に利用すると良いでしょう。 |
| 【特記事項】 |
| 高校数学I、II、A、Bの知識を前提とします。 |
| 【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
| 開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
| 開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
|---|---|---|---|
| １期 | 火２ | 木２ | 黒田 敏史 |