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 データ調査ワークショップ/データ分析ワークショップ | ||||||
光岡 寿郎  | ||||||
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【授業表題】 |
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都市/街を解読する |
【授業の形態・方法・内容】 |
メディアを介したコミュケーションが生活の隅々にまで行き渡った現代社会において、私たちは「都市/街」をどれほど自分の目で見て、どれほど自分の身体で経験していると言えるしょうか?日常的な会話のなかでも、私たちが「東京って」、「国分寺って」と話す時、それらの情報の少なからぬ部分はメディアを通して得た情報のはずです。そこで、当WSでは、既存の社会調査のなかではあまり紹介されることのない「考現学」の考え方を手がかりに、自身の五感を用いて都市に埋め込まれたデータを収集、分析し、身近なメディアを通して表現することを目指します。 なお、履修人数を越えた場合には初めての履修者を優先しますので、履修希望者は必ず「特記事項」まで読んだうえで登録して下さい。 |
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】 |
フィールドワークを通じて、メディアに媒介された経験を相対化する力を養うこと。 |
【事前・事後学習】 |
本WSは作業量の多い講義です。文献講読、最終的な課題の発表はグループワークで実施するため、授業外の時間に打合せ、資料作成のための時間が必ず必要となります。加えて個人発表についても、写真(データ)蒐集、および分類の作業が授業の前後に必要となるでしょう。 |
【授業計画】 |
1期、2期ともに授業の形式としては、「文献講読、グループワーク、フィールドワーク」の三部で構成されます。 1. 文献講読 2. フィールドワーク①:個人 3. グループワーク 4. フィールドワーク②:グループ 1期、2期ともに前半は当WSで共有すべき方法となる「考現学」、および周辺領域の基礎的な文献を4週程度かけて演習形式で議論します。講読文献については、各期の受講者の関心に応じて、考現学以外の内容は変更されます。 その後、個人のプレゼンテーションを、国分寺周辺地域を対象としたフィールドワークに基づいて実施し、そこでの関心に応じて最終的な課題のグループ分けを行います。後半はグループごとにテーマを設定して、キャンパスを出て調査を実施し、最終的なプレゼンテーションを企画、実施してもらいます。(参考:2015年度1期のテーマは「国分寺の地図を作成する」、2期のテーマは「地域社会と文化施設」です。)尚、下記に1期、2期の各回の授業タイトルを付しますが、授業の性質上、受講者の関心や人数に応じて授業内容は変更されます。 【第1期】 第1回 オリエンテーション、課題文献の紹介(『考現学入門』) 第2回 文献講読①:グループでの課題文献の分析 第3回 文献講読②:グループでのプレゼンテーション準備 第4回 文献講読③:プレゼンテーション(課題文献1,2) 第5回 文献講読④:プレゼンテーション(課題文献3,4) 第6回 フィールドワーク(個人):調査 第7回 フィールドワーク(個人):データの分析 第8回 フィールドワーク(個人):成果物の作成 第9回 フィールドワーク(個人):成果の発表 第10回 フィールドワーク(グループ):課題の発表、コンセプトの作成 第11回 フィールドワーク(グループ):調査計画、手法の確定 第12回 フィールドワーク(グループ):調査 第13回 フィールドワーク(グループ):データの整理と成果物の概要策定 第14回 フィールドワーク(グループ):成果物の作成 第15回 フィールドワーク(グループ):プレゼンテーション 【第2期】 (授業の流れは同様。課題文献、調査対象が異なる。) 第1回 オリエンテーション、課題文献の紹介 第2回 文献講読①:グループでの課題文献の分析 第3回 文献講読②:グループでのプレゼンテーション準備 第4回 文献講読③:プレゼンテーション(課題文献1,2) 第5回 文献講読④:プレゼンテーション(課題文献3,4) 第6回 フィールドワーク(個人):調査 第7回 フィールドワーク(個人):データの分析 第8回 フィールドワーク(個人):成果物の作成 第9回 フィールドワーク(個人):成果の発表 第10回 フィールドワーク(グループ):課題の発表、コンセプトの作成 第11回 フィールドワーク(グループ):調査計画、手法の確定 第12回 フィールドワーク(グループ):調査 第13回 フィールドワーク(グループ):データの整理と成果物の概要策定 第14回 フィールドワーク(グループ):成果物の作成 第15回 フィールドワーク(グループ):プレゼンテーション *第2期については、毎年最初の課題文献のテーマは変更される。過去に扱った テーマは、「コンテンツツーリズム」、「地域社会学」など。また、第1期の フィールドワークは『考現学』に依拠した研究の側面が強いが、第2期のフィ ールドワークについては、パンフレットや企画書など成果物を意識して進め られる。 |
【評価方法】 |
授業内での議論への貢献度。個人、グループワーク時のプレゼンテーション、最終的な成果物を総合的に評価する。 |
【教科書】 |
今和次郎『考現学入門』 |
【参考文献】 |
上記に加え、赤瀬川原平など編『路上観察学入門』(ちくま文庫) |
【特記事項】 |
履修人数に制限があるほか(最大20名)、各学期に二回程度はキャンパスの外で調査を実施します(国分寺、武蔵小金井、立川で調査を実施しました)。したがって、授業が前後に伸びます。特に昼休みから授業を始める回が、少なくとも2回はあるので注意すること。 またグループ単位でプレゼンテーションを実施するため、授業外の時間にも各グループで作業時間が発生します。したがって、授業だけではなくグループワークに積極的に参加できる方のみ履修してください。 最後に二点。2期だけの受講も認めていますが、基本的には通年での履修を推奨します。また、グループワークが多いため欠席をすると他の受講者にも迷惑がかかります。したがって、欠席は大幅に減点されます。 |
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】 |
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。 |
開講期 | 曜日時限 | ペア | 教員名 |
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1期 | 木3 | 光岡 寿郎 | |
2期 | 木3 | 光岡 寿郎 |