身体表現ワークショップ
中村 理恵子 
単位: 4 開講期: 1期 開講年度: 2015
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【授業表題】
「杖道(じょうどう)とアート」―作動する賢い身体―
【授業の形態・方法・内容】
  この講義は、古えの型武道である杖道(じょうどう)と、メディア・アートをテーマにかかげます。
一見かみ合わないふたつのテーマですが、狩人が命がけで獲物をしとめたり、昔の武道家が生死をかけて刀を切り結ぶ行為の中には、思いがけず「これは芸術だ!」という形が見え隠れします。アートの原点は、世界とマジ(本気!)で向き合う身体と、身体の外との作用の痕跡です。
授業では毎回、杖道(じょうどう)を稽古します。また『シェイク スピアズ ダイアログ』(杖の軌跡をとらえるシステム)をベースに、古武道とアートをつなぐ方法を模索していきます。洗練された身体の動きを体感しながら、絵を描く野生を培います。
少々絵が苦手な人や、スポーツが苦手な人も歓迎します。もちろん、他の武道やスポーツをこよなく愛する人、メディアアートに関心のある人も大歓迎です。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
賢い身体を作ります。
言葉ばかりで動かない身体を動かし、本当の意味で「絵の上手い賢い身体」を手に入れることが目標です。多くのことに興味を持ち、積極的にコミュニケーションができる人向き、そのようになりたい人向きの授業です。
【事前・事後学習】
その都度、口頭、メールほかで伝えます。
【授業計画】
1.授業概要と進め方(確認と相談)
2.杖道入門(間と間合いを遊ぶ)
3.メディア・アート「連画」への招待(対話的アートを体感する)
4.古武道に畳まれた型(形)情報を知る(アーティストが型にはまっちゃうなんて!?)
5.~6.「カンブリアン・ゲーム」東経大記念セッション(創造爆発の場を作る)
7.杖道からアートへ(光る杖の軌跡1=上手くなるための形)
8.~10.本気のデザイン(「勝負顔」「勝負食」「勝負ファッション」)
11.「シェイク スピアズ ダイアログ」(光る杖の軌跡2=動体×動体)
12.~13.杖道アート・ワークショップ(本気=マジを起動する対話的ワークショップ)
14.アート的対話×武道的対話(最新のアートへつなぐために)
15.リフレクション

【評価方法】
遅刻厳禁です。 最終的にレポート提出はありません。授業参加点(50%)、課題に対する発表内容(50%)、 毎回の講義を「座=セッション」と考え、コラボレーションやワークショップへの貢献度を評価します。
【教科書】
特になし、必要がでてきたらその都度指示します。
【参考文献】
「メディア・プラクティス:媒体を創って世界を変える」水越伸・吉見俊哉編(せりか書房)
「ホモ・ルーデンス」ヨハン・ホイジンガ
【特記事項】
※授業内容やテーマは、受講者との相互作用によって変更する可能性があります。
※その時々、旬な、必須なゲストを招聘します。
※2~3回、課外授業あるいは、移動教室を予定しています。
※講義内容及び成果物を、インターネットやほかで公開することがあります。
※毎回、杖道(じょうどう)を稽古します。動きやすい格好で裸足になれること。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 木4 木5 中村 理恵子