演習(2年)
小山 健太 
単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2024
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【授業表題】
異文化マネジメント研究<基礎学習>
【授業の形態・方法・内容】
授業形態は演習科目で、輪読、ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーションを行います。
学期途中で遠隔授業に切り替わった場合は、Zoomを用いたC型で授業を実施します。

本演習の主要テーマは、国際的な環境で働く人の心理を扱う「異文化マネジメント研究」です。そして、組織心理学・キャリア心理学に関する下記テーマを多面的に学習・研究します。また、本演習ではいわゆる「英語教育」はしませんが、履修者の英語能力に応じて、英語文献講読や英語プレゼンテーションの機会を作る予定です。将来、海外で働きたい学生、国内や国外で外国人と一緒に働くことに関心がある学生が、この演習を履修することを想定しています。そうした学生が卒業後にグローバル人材として活躍できるように、研究や社会調査の活動を通じて、専門性と粘り強い人間力を養います。
また、3年次には社会調査(具体的にはアンケート調査と1万字以上のゼミ論文の執筆)を実施して、学術論文大会である「国際ビジネス研究インターカレッジ大会」に出場することを目指します。

<小山ゼミで取り扱うテーマの一例>
 ・グローバル企業の異文化マネジメント
 ・グローバル・リーダーシップ・コンピテンシー
 ・グローバル人材のキャリア開発
 ・多文化キャリアカウンセリング
 ・Diversity, Equity, and Inclusion など

1期では入門編として、組織心理学・キャリア心理学への関心を高めるために、輪読による基礎的概念の理解や、ゲスト講義により企業組織の実際を学習します。期末レポートは3000文字以上を予定しています。
2期では、異文化マネジメントについて学習します。そのうえで、3年生以降で実証研究に取り組めるように、研究方法について理解し、先行研究レビューに取り組みます。期末レポートは3000文字以上を予定しています。
また、1年を通して毎回の宿題として、英語のニュース記事を読んでミニレポート提出します。

授業内での発言・発表について、その都度、フィードバックを行います。

授業時間外のグループワークが必要です。また、宿題は1年生のときに経験していないほど多くの量がありますし、授業中の発言も重視します。さらに、3年次には社会調査(アンケート調査)をグループワークで取り組み、ゼミ論文(1万字以上)を執筆します。主体的に参加する意思のない者、社会調査のスキル向上に関心のない者は、履修を控えてください。
【到達目標】
この演習の到達目標は下記の4項目です。

(1)異文化マネジメントという観点から、日本企業内部の組織コミュニケーションの課題を検討する
(2)他国の企業との比較から、日本企業における人材マネジメントの特徴を理解する
(3)働くことの現実を知り、自分の関心領域に気づく
(4)グループワークができるようになる
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(コミュニケーション学部/メディア社会学科 DP2)コミュニケーションを支えるメディアの特性と、その組織・企業における展開を分析・評価する能力
(コミュニケーション学部/国際コミュニケーション学科 DP2)国境を越えた移動によりグローバル化の進む現代社会における他者や他文化との対話力
(コミュニケーション学部 DP4)コミュニケーションに関わる事柄について、問題の発見・分析・解決をする能力
【事前・事後学習】
事前学習として、授業中に発言できるように、指定する課題図書の熟読、関連文献・資料の収集をすること。また、英語のニュース記事を読んでミニレポートを毎回提出すること。(2時間程度)
事後学習として、授業時間外のグループワークで、学習内容を振り返り、発表準備をすること(2時間程度)。
【授業計画】
第1回 1期のイントロダクション
第2回 ゼミ生の関心事項の共有
第3回 ジョブ型組織
第4回 メンバーシップ型組織(1)
第5回 メンバーシップ型組織(2)
第6回 輪読:日本企業における人材育成
第7回 ケースディスカッション:日本企業と外資系企業の比較
第8回 メンバーシップ型組織とジョブ型組織の実例 【ゲスト講義の予定】
第9回 輪読:異文化マネジメント
第10回 異文化マネジメントの実例 【ゲスト講義の予定】
第11回 異文化マネジメントの実際 【ゲスト講義の予定】
第12回 レゴ(R)シリアスプレイ(R)メソッドと教材を活用したチーム・ビルディング・ワークショップ(1)
第13回 レゴ(R)シリアスプレイ(R)メソッドと教材を活用したチーム・ビルディング・ワークショップ(2)
第14回 グループワーク:期末プレゼンテーションの準備
第15回 期末プレゼンテーション大会
第16回 2期のイントロダクション
第17回 英語プレゼンテーション準備(1)
第18回 英語プレゼンテーション準備(2)
第19回 英語プレゼンテーション
第20回 ケースディスカッション:職場における「違い」
第21回 ケースディスカッション:組織内言語戦略
第22回 ケースディスカッション:日本企業で苦悩する外国籍社員
第23回 日本で働く海外出身人材 【ゲスト講義の予定】
第24回 海外出身人材のマネジメント 【ゲスト講義の予定】
第25回 インタビュー調査の方法
第26回 インタビュー調査実践(1):聞き取り
第27回 インタビュー調査実践(2):記録作成
第28回 インタビュー調査実践(3):分析
第29回 インタビュー調査実践(4):発表準備
第30回 期末プレゼンテーション大会
【評価方法】
授業参加点、グループ発表、1期末レポート、2期末レポートで総合的に評価します(100%)。

ただし、1期末レポートおよび2期末レポートのうち1つでも未提出の場合は、原則として単位を付与しません。
【教科書】
なし
【参考文献】
授業内で適宜指示する
【特記事項】
「異文化マネジメント論」は本演習と密接に関連するため、2年次で受講することを強く推奨します。
受講者の関心や人数により、授業内容を変更する場合がありますが、その際には受講者全員に通知します。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
通年 水2 小山 健太