社会調査ワークショップ1(特別講義)
北村 智 
単位: 2 開講期: 1期 開講年度: 2023
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【授業表題】
社会調査の設計と実施方法
【授業の形態・方法・内容】
この授業は講義と実習を合わせたワークショップ形式で行う。
質問紙調査は、定量的調査の中では最もポピュラーな調査方法である。世間には、街角の怪しげなアンケートから学術的な質問紙調査まで、さまざまなアンケートが満ち溢れている。しかし本来、質問紙調査とは統計理論を基礎とする厳格な方法とプロセスを前提とした調査方法であり、この方法とプロセスを無視したアンケートは単なる質問文の羅列にすぎない。

このワークショップでは、質問紙調査による調査企画・設計から実施までの厳格な方法とプロセスを具体的に一通り学ぶことにする。受講者人数にもよるが、数名の調査グループに分かれ、調査の企画設計から実施までを実際に経験してもらうことを予定している。このため、授業の中ではグループワークを行うことになる。

授業は対面で実施される予定であるが、感染状況等により大学が遠隔授業に切り替える判断をした場合には、原則としてC型(リアルタイム配信される授業)の形式で遠隔授業を実施する。
【到達目標】
・社会調査の企画を立てられるようになること
・調査票を設計できるようになること
・サンプリングの方法を理解し、実行できるようになること
・収集したデータを分析可能な形に整理できるようになること
【この授業科目とディプロマポリシーに明示された学修成果との関連】
(コミュニケーション学部 DP4)コミュニケーションに関わる事柄について、問題の発見・分析・解決をする能力
(コミュニケーション学部(2021年度以前入学生) DP4)コミュニケーションに関わる事柄について、問題の発見・分析・解決をする能力
【事前・事後学習】
授業についていくためには配布された資料による予習・復習が必要となる。配布資料を使った予習・復習にはそれぞれ授業時間程度の時間を要する。
また、授業時間外のグループ作業も場合によっては必要となる。
【授業計画】
第1回 調査の企画(1):調査目的と調査方法
第2回 調査の企画(2):調査方法の決め方
第3回 調査の企画(3):問題の整理、先行研究
第4回 調査の企画(4):分析課題、仮説の設定
第5回 サンプリング(1):サンプリングの理論
第6回 サンプリング(2):サンプリングの諸方法
第7回 サンプリング(3):調査対象、調査地域の選定
第8回 調査票の設計(1):調査票の構成 表紙、質問本体、フェース項目
第9回 調査票の設計(2):調査項目から質問文へ
第10回 調査票の設計(3):質問文の形式とワーディング
第11回 調査票の設計(4):プリテスト
第12回 調査の実施および回収(1):調査実施の準備
第13回 調査の実施および回収(2):調査票の配布と回収
第14回 調査データの整理(1):エディティング、コーディング
第15回 調査データの整理(2):データクリーニング、コードブック作成
第16回
第17回
第18回
第19回
第20回
第21回
第22回
第23回
第24回
第25回
第26回
第27回
第28回
第29回
第30回
【評価方法】
出席を前提として、授業参加度、提出課題から総合的に評価する(100%)
提出課題等には随時、フィードバックを行う。
【教科書】
授業開始時に指示する。また、必要に応じて資料を配布する。
【参考文献】
授業開始時に指示する。
【特記事項】
社会調査士科目Bに該当します。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
1期 火5 北村 智