社会調査実習
北村 智 
単位: 4 開講期: 通年 開講年度: 2019
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【授業表題】
社会調査の企画から報告書の作成まで
【授業の形態・方法・内容】
演習形式によって授業を進めていく。
社会調査士資格の関連科目の学習の集大成として、調査の企画から報告書の作成まで、社会調査の一連の過程における実践知識とスキルを学ぶ。調査法としては、質問紙調査を中心とする。授業時間以外にも、多くの共同学習と作業を要するが、その分、達成感も大きいので、積極的に取り組んでほしい。
具体的には、国分寺市ないし近傍地域における地域住民の社会生活行動について、地域住民にとっての社会生活上の課題を発見すべく、質問紙調査を中心として量的調査を行い、その結果を報告書にまとめて公開することを目指して作業に取り組む。
【到達目標及びディプロマポリシーとの関連】
・社会調査の一連の過程における実践的知識と技能を、実習の経験を通して社会調査士資格に相応しい水準で習得すること
・自らの思考の道具としてこうした諸概念や知識を活用できるようになること
・議論や共同作業を通して、集団的営為としての社会調査に適切な姿勢で参加し、組織的取り組みに貢献できるようになること
・上記により、コミュニケーションに関わる事柄について、問題の発見・分析・解決をする能力を身につけること(DP4)
【事前・事後学習】
・毎回の授業に関わるこれまでの社会調査士資格関連科目での学習内容の復習
・具体的に示された作業課題(個人作業、集団作業)への授業時間外での取り組み
これらの事前・事後学習には毎回授業時間の2倍以上の時間を確保して取り組む必要がある。
【授業計画】
第1回 ガイダンス
第2回 研究テーマ設定と班構成
第3回 調査テーマの設定
第4回 先行研究・調査の検索
第5回 研究テーマの発表
第6回 仮説の検討
第7回 調査計画書の作成
第8回 調査票・観察計画の設計
第9回 調査票・観察計画の検討
第10回 予備調査・予備観察
第11回 調査票・観察計画の再検討
第12回 調査対象者の検討
第13回 実査スケジュールの検討
第14回 実査
第15回 回収・点検
第16回 データ入力
第17回 データクリーニング
第18回 分析計画の検討
第19回 単純集計
第20回 クロス集計
第21回 分析計画の再検討
第22回 多変量解析
第23回 分析結果の考察
第24回 報告原稿の構成
第25回 報告原稿の作成・前半
第26回 報告原稿の作成・後半
第27回 報告書の作成
第28回 発表の練習
第29回 発表会・前半
第30回 発表会・後半
【評価方法】
毎回の出席は前提として、実習の過程における諸々の作業に関して、その評価を総合して平常点で評価する(100%)。詳しくは授業の中で説明する。
授業内課題、授業外課題に対しては適宜、フィードバックを行いながら進めていく。
【教科書】
小宮あすか・布井雅人『Excelで今すぐはじめる心理統計』(講談社)
【参考文献】
随時指示する。 1年次の「社会調査入門」や、社会調査士関連科目の教科書、授業資料などは、必要に応じて随時参照できるように手元に準備しておくこと。
【特記事項】
長期休暇期間、特に夏季休暇期間に必要な作業・活動を行うことになる。また、授業時間外の自主的な班活動などに多くの時間を割く必要が生じる。履修にあたっては、こうした授業時間外の負担が大きい科目であることを十分に認識しておくこと。
【開講期・曜日時限・ペア・教員名】
開講期・曜日時限が下記の表で示されていますが、履修できる曜日時限は学年・学科等により異なる場合があります。自分の「履修登録」画面に表示される曜日時限のみ履修登録することができます。

開講期 曜日時限 ペア 教員名
通年 水1 北村 智